森きかちゃん心臓移植へ渡米 南島原出身の父「皆さんの思いに改めて感謝」

 重い心臓病と闘う森木花(きか)ちゃん(3)=神奈川県葉山町=と家族が2日、心臓移植のため渡米した。父賢吾さん(41)=長崎県南島原市西有家町出身=によると、ニューヨーク市内のコロンビア大学病院に入院。今後は移植希望リストに登録して臓器提供の順番を待つ。
 長女の木花ちゃんは1歳4カ月だった2019年6月、心臓の働きが低下する「拡張型心筋症」と診断された。体外設置式補助人工心臓(VAD)を着けて都内の病院に入院していたが病状が悪化。早期の心臓移植実現のため、両親の友人らでつくる「きかちゃんを救う会」が6月末から募金活動を始め、米国での移植に必要な3億5千万円が10月1日までに集まった。
 南島原市内でも賢吾さんの友人らが募金活動を重ね、市民らの善意を届けた。賢吾さんは「木花の搭乗を待つ間、募金活動を思い出し、皆さんからいただいた思いが込み上げてきて改めて感謝した。これからが本番。木花の命とともに、ドナー(臓器提供者)さんの命も引き継げる日が来るよう願うばかり」と話した。


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