韓国紙「日本車への《テロ》続ける韓国人...塩酸・ゴミ・10円パンチ」「不買は自由だが、破損は犯罪」

韓国の自動車専門紙が、日本製品不買運動に端を発する「日本車テロ」に対して警鐘を鳴らしている。

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韓国のオートポスト紙は3日、2019年の日本の対韓国輸出規制(輸出管理強化)をきっかけに日本製品不買運動が広がり、日本車の売上が大きく落ちたが、最近はレクサスを中心に徐々に販売を盛り返しつつあると触れつつ、「日本車に《テロ》を行う人々がまだいる」とし、不買運動の余波が続いていることを指摘した。

画像:「テロ」被害にあった日本車/慶北日報

同紙は、ネットコミュニティの投稿などを基に「日本車テロ」の事例をいくつか挙げている。(以下)

・不買運動が始まったころ、韓国のナンバープレート体系が前の2桁から3桁に変更されたが、この3桁のナンバープレートが付いた日本車は不買運動開始後に買ったという証拠になるため、「売国奴」と非難された。

・日本車に「イカナゴの魚醤」を振りかけたり、有毒物質である塩酸を振りかける事例がある一方、タイヤを引き裂いたり、鍵で掻いたりした(※10円パンチ)事件もあった。

・日本車が違法駐車などをしていればすぐに警察に通報する。違法駐車をしている日本車を探すために40分間も歩き続けた人もいた。その人物は、特に3桁のナンバープレート車を集中して通報したという。

・高速道路で違反するレクサスがあれば通報する。

今年9月には日本人の蔑称を用いたステッカーを貼って韓国の公道を走る自動車が出現し物議を醸した。今月初めにはあるゴルフ場がHPに公然と日本車での来場を断る案内文を出し、これも大きなニュースとなった。

オートポストはまた、ある日本車オーナーのネット投稿を取り上げている。それによると投稿者自身は日本を嫌っており、多くの人が一度は日本を訪れているにも関わらず自身は以下なったという人物だが、「そんな感情を除いて、貯めたお金で消費者として車を購入してみたら、日本車はそれでも認めるだけでの利点があった」とし、ホンダを購入したという。しかし、日本車の購入以後、執筆者の車は「テロ」に苦しめられる。「タバコの押し当てはもちろん、痰も三度も吐かれ、ゴミも隅々にいっぱい置かれた」と吐露した。投稿者は「私が日本車に乗っているから言うのではないが、政治的感情を他人に注入しようとし、それが異なると攻撃するのが民主主義社会で果たして正しいのかと思う」と述べている。

画像:最近韓国で好調のレクサス

オートポストはこのような状況について、「個人が日本の不買運動に参加するかどうかという選択は自由だ」「日本車の交通違反行為を申告するのも個人の自由だ。交通法規違反は日本車である前に車を運転する人であればしてはならない」としつつ、「だからといって他人の財産である自動車を破損させるのは犯罪に該当する」と述べ、「今でも相変わらず日本車にテロする人々を見ると《それが本当に不買運動を意味することなのか?》という気がすることもある」と伝えている。

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