【大相撲】〝キャバクラ騒動〟阿炎が幕内復帰 勝ち越せば家族と別居生活脱出

阿炎(東スポWeb)

大相撲九州場所(14日初日、福岡国際センター)を控えた4日、幕内阿炎(27=錣山)が報道陣の電話取材に応じた。

昨年7月場所中にキャバクラ通いが発覚。日本相撲協会が定める新型コロナウイルスのガイドライン違反(不要不急の外出禁止)により出場停止3場所などの処分を受け、番付は幕下まで転落した。そこから再び番付を上げ、9月の秋場所は13勝2敗の好成績で十両優勝。今場所は7場所ぶりの幕内復帰を果たした。

これまで数々の騒動を起こしてきた阿炎にとって、この1年は自分の生き方を見つめ直す機会でもあった。「師匠(錣山親方)からしたら、自分が人としてどうあるべきかだと思う。私生活ではルールをしっかり守ること。それは肝に命じておかないといけない。(人から)見られていることを意識して行動するようになった」と神妙に振り返った。

その阿炎には今場所、一つの目標がある。昨年の騒動以降、家族のもとを離れて部屋での生活を続けている。夫人と長女(1歳)が暮らす自宅には本場所が終わるごとに数回〝日帰り〟で通う程度。「師匠は(家族と)一緒に住んでいいぞと言ってくれているんですけど、ちゃんと幕内として勝ち越して自分の中で〝よし〟と思った時に胸を張って一緒に住めるかなと。寂しい? 自分だけの意見じゃなくて嫁と話して納得していることなので。それが一番の目標」と明かした。

阿炎は九州場所本番に向けて「新しい気持ちで変わった自分を見せられれば。幕下のころから新しく踏み出していこうと思っていた。また一歩進んでいこうと改めて思いました」と決意を口にした。

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