新庄監督 ド派手会見に隠れた“マメ男”ぶり「選手のプレーはインプットしている」

規格外の会見を行った新庄監督(東スポWeb)

日本ハム・新庄剛志監督(49)がド派手会見の中で堅実な努力家ぶりを垣間見せた。

まるでジョン・トラボルタばりの華やかな衣装で臨んだ型破りの監督就任会見だった。

しかし、インパクトのある容姿、言葉選びの中でも野球に向き合う真摯な姿勢だけは終始ブレてはいなかった。

監督オファーを受けた時期について聞かれた新庄監督は「2年前、48歳でトライアウトを受けると発言してトレーニングをしました。トライアウト前に日本ハムの方からお元気ですか。頑張ってください。いつかまた会えるときを楽しみにしていますと」と不意に受け取った1通のメールの存在を明かしこう続けた。

「(これは)選手に戻れるオファーかなと思いました。(オファーが)6日間来なかったら、野球を辞めると。そして5日、6日経ち(何も)来ない。あら、おかしいじゃないかと。選手復帰できなかったですけど、そこからあの1通のメールは『必ず何かある』と信じて1年間、12球団の選手のプレーを一生懸命勝手に勉強して、その姿は誰か見てくれてると。10月12日に僕がなんと、この描いてた監督の話をいただいて、本当にやってきてよかったという気持ちでしたね」

また、同監督はオファーを受けた直後の状況を「相談するタイプではないし、相談するのは自分自身なので1秒で『お願いします。やります!』と言っていた。当然でしょ。1年間、それを目指してやってきたんですから」と語った。

そしてこれから指揮することになる日本ハムナインについては「僕ね、選手の顔と名前全く知らないんですよ。ただ、1年間勉強してプレーはしっかりインプットしてます。だからキャンプに行って、顔と名前とプレーの答え合わせをしていって、いいチームを作っていきます」と宣言。お忍びで鎌ヶ谷にも通って選手を視察してきた野球への愛情に対してだけは言葉に熱がこもっていた新庄監督だった。

© 株式会社東京スポーツ新聞社