スーパークレイジー君がサル捕獲に奔走! 行動予測し大宮公園で先回り

バナナ片手に捜索するスーパークレイジー君(東スポWeb)

今月になって、都内に出没していたサルが4日、埼玉県内に移動した。サル出没情報に周辺住民が心配する中、埼玉・戸田市議のスーパークレイジー君(35)は「登下校時の子供たちがサルにイタズラしたら大変なことになる」と〝自警団〟を結成し、サルの行方を追ったのだが…。

先月末から都内で目撃情報が相次いでいたサルは今月に入ると、新宿、渋谷の都心部に出没。3日に池袋、赤羽と北上すると4日には荒川を渡って、戸田市で目撃情報があった。戸田市の菅原文仁市長はSNSで「見掛けても近寄らないように」と注意を呼び掛けた中、すぐさま動いたのは市議のクレイジー君だ。

宮崎県出身のクレイジー君は自宅近くで、サルが出没することがあり、幼少時代は追い回していたこともあったという。またサルの生態に興味を持ち、「高崎山自然動物園(大分)にベンツっていう伝説のボスザルがいて、一人で組織をまとめ上げながらも失踪して、また戻ってとドラマがある。凄く勉強しました」と同園に足しげく通ったこともあるほどだ。

そんなサルマニアのクレイジー君だけに狂暴さも知っている。県内をわが物顔で闊歩するサルに対し、出没情報はまとまっておらず、各自治体で情報共有の連携も悪い。どこにサルがいるかが分からない中、クレイジー君はバナナ片手に捜索に出たワケだ。

目撃された複数の場所に駆け付けるも時すでに遅しで、サルに翻弄される中、クレイジー君は真北を目指す行動を先読みし、最後は大宮公園で待ち受けた。しかし、日没までに姿をとらえることはできなかった。どうやらサルは公園から数キロ手前で寝床に入ったとみられる。

それでもこの時点でケガ人などが出なかったことにひと安心したクレイジー君は「戸田市ではイノシシやクマが出ることもなく、危険とされたのはスズメバチ程度の騒ぎしかなかったそう。これがサルじゃなく、もっと危険な動物だったらと考えれば、危機管理で日ごろからいろいろ対策を考えておかないと」と行政の課題も挙げていた。

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