世界的な歌姫「私は1年半、彼女として生きたの」 暗殺首謀役で精神的負担を赤裸々に明かす 

米人気歌手のレディー・ガガ(35)は、『ハウス・オブ・グッチ』撮影中「心理的な困難」に見舞われたという。グッチ一家の一員であるマウリツィオ・グッチの1995年の暗殺事件を題材にしたリドリー・スコット監督による同新作で、マウリツィオの妻パトリツィア・レッジアーニ役を演じたガガは、同映画の撮影が実生活に多大な影響を及ぼしたことを明かしている。

「撮影が終わりに近づいた頃、心理的に困難になったの」「ホテルの部屋では、レッジアーニとして生き、話し、撮影セットでも彼女として生きて話したわ。ある日イタリアで帽子をかぶって散歩に出たの。2カ月ぐらい散歩に行っていなかったから、パニックになったわ。私は映画セットにいるんだと思ったの」とガガは英ヴォーグ誌で振り返る。

パトリツィアは、元夫マウリツィオの殺人を企てたとして1998年に有罪判決を受けている。

またガガは、長い時間をかけて同役の準備をしたそうで、「準備を始めてから3年になる。全く正直で事実そのままを言うわ。私は1年半彼女として生きたの。そしてその中の9カ月間は訛りをつけて話したわ」「カメラの外でも、それを止めることはなかった。彼女であり続けたの。ブロンドの私には、訛りをつけて話すのはとても難しかった。だからすぐに髪を染めた。何を見ても何を触っても、何処で何時お金の匂いがするのか分かるような生き方をし始めたの」と明かす。

また、最も名の知れたイタリア系アメリカ人の一人として、イタリアでの反応を気にしていたという。「この映画を作ったことは人生最大の経験ね。毎日毎分、私はイタリアの先祖、そして私がより良い人生を送るために彼らがしなければならなかったことを考えていたわ」「彼らに誇りに思って欲しかったの。だから私は、このパフォーマンスを悪い女性というアイディアではなくて本物の女性についてにしようと決断したのよ」と続けている。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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