「11時まで幹事長…」 甘利氏、退任直後に自虐的あいさつ

甘利明氏(資料写真)

 「きょうの(午前)11時まで幹事長をしておりました甘利明でございます」

 自民党の甘利明氏(比例南関東)は4日、東京都内で開かれた内閣府主催の大学支援フォーラムでのあいさつで、幹事長を退任したことを念頭に自己紹介する場面があった。甘利氏は自虐的な表現で場を和まそうとしたとみられる。

 同日午前の党総務会で、甘利氏の後任幹事長に茂木敏充外相を充てる人事を決定。フォーラムはその直後に開かれ、小林鷹之経済安保担当相らが出席した。甘利氏が成立に尽力した、大学の研究や若手の育成を支援する最大10兆円規模のファンド(基金)などを巡ってアドバイスや意見交換した。

 甘利氏は神奈川13区で立憲民主党の新人候補に敗北を喫し、比例復活。選挙後初めてツイッターを更新した2日には自身の復権を誓い、「内向きになる私に『支援者を忘れないで』とのメールが届きハッとしました。どんな時にも私を信じ支え続けてくれた支援者がいるということを」などとつづった。

© 株式会社神奈川新聞社