【フィギュア】羽生結弦の負傷欠場が中国でも波紋「冬季五輪3連覇の夢に影を落とした」

羽生結弦負傷のニュースは中国でも波紋(東スポWeb)

フィギュアスケート男子の羽生結弦(26=ANA)が右足関節靱帯損傷のためグランプリ(GP)シリーズ第4戦のNHK杯(12、13日・東京)を欠場することになり、羽生ファンの多い中国でも波紋を呼んでいる。

羽生は3連覇が懸かる来年2月の北京五輪へ向けてNHK杯から始動する予定だったが、今回の負傷で調整に大きな狂いが生じることは必至で本番への影響が心配される。

そうした中、羽生への関心が高い中国メディアも相次いで速報。「テンセント」は「現在知られている情報から判断すると、足首の靭帯の損傷は軽度または重度である可能性があり、予測は困難だ」としたうえで復帰の見通しを予測。「軽度の場合は数週間だが、重度の張りまたは靭帯の断裂である場合、回復期間は少なくとも数か月だ。1年になる可能性もある」と懸念を示した。

そして今後の動向に注目。「12月8日から中国で開催されるグランプリファイナルを欠場することは間違いない。彼の次の試合は年末になる可能性がある。冬季五輪の出場権を決定するための日本で最も重要なイベントでもある」と12月24、26日に埼玉で開催される全日本選手権での復帰を予想した。

ただ「それでも羽生がプレーできない場合は、4年前と同じように冬季五輪に直接臨む可能性が高い。チーム戦で状況を把握するか、個人戦まで休んでプレーするか」と指摘。羽生は2017―18年シーズンのNHK杯の練習中に転倒して右足関節外側靱帯損傷と診断され、その後の平昌五輪にぶっつけ本番で臨んで連覇を果たした。今回も同じパターンで3連覇を狙う選択肢もあるというわけだ。

どちらにしても負傷により万全で北京五輪に出場するのは微妙な状況。「3回連続の冬季五輪制覇という羽生の夢に影を落とした」と同メディアも不安を伝えている。

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