古巣・阪神は〝新庄劇場〟に期待「ウチにどんなサプライズを仕掛けてくるか」

古巣の阪神も〝新庄劇場〟を楽しみにしている(東スポWeb)

阪神・矢野燿大監督(52)は元チームメートでもある日本ハム・新庄剛志監督の指揮官就任を改めて大歓迎。4日の練習試合・大和高田クラブ戦(甲子園)終了後「これからは新庄にしかできないことにチャレンジしていくのだと思う。球界にとってもいいことだし楽しみ」とエールを送った。

とはいえエンジ色のド派手なスーツと特大の襟立てシャツに身を包み「ビッグボスと呼んでもらう」「天井から降りたい」「代打俺」とパワーワードを連発した前代未聞の就任会見には阪神の球団関係者もビックリ仰天。「今後、新庄さんは古巣であるウチにどんなサプライズを仕掛けてくるのだろう…」と目を白黒させている。

球団サイドがサプライズ第1弾の〝Xデー〟として注視しているのは毎年2月に沖縄で行われている春季キャンプだ。阪神のキャンプ地・宜野座と日本ハムのキャンプ地・名護は比較的近距離に位置するため、双方のキャンプ地を行き来する形で練習試合、オープン戦などを毎年2、3試合行うことが通例となっている。阪神―日本ハム戦が両軍の新シーズン対外試合初戦になるパターンも多く「そこで何かしらの形で〝新庄劇場〟を仕込んでくるのでは…」と見込んでいる模様だ。

新庄新監督が現役選手としてタテジマを着ていた1990年代は「石橋を叩いて壊して渡らない」とまで揶揄されるほど保守的な企業風土で知られた西の老舗球団。だが「2000年代初頭から始まった球界再編。そして新庄さんが日本ハム移籍後に北海道で実践してくれたファンサービスへの意識向上の影響もあり、阪神もだいぶオープンな球団になってきたと思う。ちょっと怖いですけど…楽しみですね」(前出の関係者)。

球団OBも「新庄は確実に阪神に何かを仕掛けてくると思うけど、そこはぜひ受けて立ってほしい。チームとしての度量の大きさを見せてほしいよね」と期待を寄せている。

元・虎のプリンス改め、現・北のビッグボスは、古巣阪神へどのような恩返しをしてくれるのか。今から楽しみで仕方ない。

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