オリックス25年ぶりVにグループ各社は安堵と感謝「堂々と野球の話ができる」

祝勝会でクラッカーを鳴らすオリックスナイン(東スポWeb)

25年ぶりの優勝を成し遂げたオリックスでグループ各社の社員らが「これで野球の話ができる!」と喜んでいる。オリックスグループは国内外に1000社を超える連結会社、関連会社を有する大企業。野球クラブはその中の1つにすぎないとはいえ、グループを象徴する重要なアイコンだ。

しかし、グループ社員らはこれまで出先や顧客相手にバファローズの話題を出せなったという。ある本社関係者は「長年の低迷でバファローズの話題をお客さんの前でしにくかった。天気の話から始めるようにチームの話をきっかけにしたくてもずっと弱かったですから気まずかった。お客さんの方が野球の話題に触れないよう気を使ってくれていた」と肩身の狭い思いをしてきた。

2年連続最下位に加えて6年連続Bクラス、幾多の監督交代など暗い話題ばかりが先行していた。それがようやく長年の呪縛が解けて〝解禁〟となり「これで堂々とお客さんと話せるようになった。営業するうえでとても大きいこと。阪神さんのようにチームの経営が直接グループの収益に直結するわけではないけど、シンボルであることに変わりないですから」と胸を張る。

コロナ禍で入場制限、無観客の憂き目にあうなど、球団は爆発的なV景気というわけにはいかないが、チームの優勝がグループ各社にもたらす好影響は計り知れないようだ。

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