新型コロナで欠員、神奈川・三浦市の英語の先生 豪州から待望の来日

グータッチで吉田市長(左)に激励されるクイニー・ライさん=三浦市役所

 新型コロナウイルス禍で欠員になっていた三浦市教育委員会の英語非常勤講師としてオーストラリア人女性のクイニー・ライさん(24)が来日し、4日に吉田英男市長を訪問した。8日から小学校で勤務する。

 ライさんは豪州南東部のメルボルン出身。高校生時代の3カ月間、大阪で交換留学経験があり、豪州の大学でも日本語を学んだ。外国青年招致事業の「JETプログラム」で10月に来日。東京で外国人指導助手(ALT)の研修を受け、今月から三浦市に入った。

 同市では2020年度、小学校でALTを務める国際交流推進担当の英語非常勤講師が新型コロナウイルスへの不安から退職。21年度も欠員のままだった。

 ライさんは小学校8校を回り、英語の授業をサポートする。任期は来年3月までだが、1年単位で更新もできる。ジブリシリーズなど日本のアニメが大好きで、将来は母国で日本語の教師になるのが目標。流ちょうな日本語で「ゲームや歌などを取り入れて、子どもたちが楽しく英語を学べるようにしたい」と目を輝かせていた。

 待望の新任講師を迎え、吉田市長は「みんな親切にしてくれると思うので、楽しい学校生活を送ってください」と激励した。

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