角田裕毅、いい流れで初のメキシコシティへ「通常とは異なる特別なコース。簡単にはいかないだろうが楽しみ」F1第18戦

 アルファタウリ・ホンダの角田裕毅にとって、11月の3連戦はすべて初めて走るコースで行われる。今週末のF1第18戦メキシコGPの舞台、エルマノス・ロドリゲス・サーキットは高地にあり、身体への負担も大きいため、それを考慮したトレーニングに取り組んできたという。

 前戦アメリカGPで、角田は予選Q3に進出、10番グリッドから9位入賞を果たした。着実に向上を果たしていくことができ、いい週末だったと、角田は振り返っている。

「オースティンは、Q3へ進み、ポイントを獲得できて、いいレースウイークになり、楽しむことができました。フリー走行ではマシンを改善しながらコースの習熟も進めて忙しかったのですが、安定したパフォーマンスを見せられ、向上し続けることができました。ペースがいいことは分かっていましたし、予選ではすべてをうまくまとめることができて、いいステップアップになりました」

 今週末からは、メキシコ、ブラジル、カタールで3週連続でグランプリが開催される。

2021年F1第18戦メキシコGP トラックウォークを行う角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

「ここから3週連続でのレースになりますが、長いフライトで時差も大きくなるため、とてもタフなものになるはずです」と角田は言う。

「3つとも僕にとっては初めてのサーキットで、どれもかなり難しそうです。さらに、ブラジルはスプリント予選フォーマットとなるので、フリー走行が少なくなってしまいます。セッションを通じて向上に取り組むという、自分のプランにこだわっていきます」

「メキシコシティでは、標高の影響がどうなるか、これまで経験がないので楽しみです。ヘルメットを被った状態では、首や腕などに負担がかかって厳しくなると想像していますが、一番は心拍数への影響があるようです。普段は全く問題がないのですが、ここ最近のメキシコへ向けたトレーニングでは、影響を考慮して持久力に重点を置いて取り組んできました。そして、メキシコシティには、ラテンアメリカ最大の日本人コミュニティーがあると聞いているので、美味しい日本食レストランを見つけられるはずです!」

2021年F1第18戦メキシコGP 木曜記者会見での角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)とセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)

「この3連戦のサーキットは、シミュレーターでしか経験していません。メキシコは通常のサーキットと大きく異なる特別なコースだと思います。特に、セクター1は多くのタイトな90度コーナーがたくさんあり、時速60~70㎞というかなり低速なものも含まれます。標高によって空気が薄いので、空力によるダウンフォースにも大きな影響があると聞いているので、とても面白いとは思いますが、簡単にはいかないはずです」

© 株式会社三栄