県産野菜 サラダでいかが 諫早の青果卸が長崎に専門店開業

県産野菜を使った「ソイミートタコス」を手にする店員=長崎市

 長崎県産野菜を材料にしたサラダを販売する「Fast Salad(ファスト サラダ)」が4日、長崎市桜町に開業した。運営する青果卸売業ベイトン(諫早市)の山下修平社長(32)は「農家の人たちが育てた野菜に、新たな商品価値を付けたい」としている。
 山下社長は南島原市出身。県立島原工業高を卒業後、会社勤務を経て「ふるさと島原半島の野菜のおいしさを広めたい」と23歳で起業。自社の流通ルートを生かすことができ、競合が少ないサラダ専門店を開くことを昨年から構想していたという。今後は規格外の野菜の有効活用を考えている。
 サラダは季節ごとに基本となる野菜を変更。今の季節は島原、雲仙、南島原の各市で生産されたサニーレタスやキャベツなどを使い、豆類や動物性タンパク質を加えている。
 メニューは大豆を原料とした代替肉を使った「ソイミートタコス」(880円)や「ローストビーフサラダ」(980円)など計9種類。
 店名は「ファストフードのように手軽に野菜を食べてほしい」という思いを込めた。店内のイートインスペースは14席。待ち時間解消のためスマートフォンサイトから予約注文を受けている。店を訪れた長崎市岩川町の会社員、田中耕平さん(40)は「今まで野菜不足だったので、また利用を考えたい」と話した。
 営業時間は午前8時~午後8時、日曜定休。

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