仕事に疲れたときに。忙しい大人の心を癒してくれる本、オススメ2冊

朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。

今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、心を癒してくれる本

仕事や家事に疲れたときは、読書でちょっとリラックスしませんか。お疲れ気味の心に効く楽しい2冊をセレクトしました。日々の小さな幸せを感じる小説とエッセイをぜひどうぞ。

働かないの れんげ荘物語
著者:群ようこ
出版社:角川春樹事務所

都内の古い木造アパート「れんげ荘」を舞台に、日々の小さな幸せを大事に生きる女性の暮らしを描いた物語です。主人公のキョウコは48歳。広告代理店をすっぱりと早期退職し、数年前かられんげ荘に住んでいます。月々の生活費は10万円。質素な暮らしを続けています。

れんげ荘の生活にも慣れたけれど、キョウコ自身、迷いや不安にかられたり、やっぱりいろいろあります。それでも刺繍をしながら窓から庭の木々を眺め、お天気のいい日は物干し場にシーツを干す。近所をゆっくりと散歩する。温かい紅茶を飲む。髪の毛を短くカットして嬉しくなる。こうして毎日少しずつ、キョウコはまだまだ迷いのある自分自身と折り合いをつけていく。

キョウコさんがおまじないのように「お天道様のいう通り」とつぶやくのが好きです。これから寒くなる季節、心が温かくなる小説をどうぞ。

(本書は以前ご紹介した『れんげ荘物語』の第二弾です。)

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園芸家12カ月 新装版
著者:カレル チャペック/翻訳:小松太郎
出版社:中央公論社

チェコの作家カレル・チャペックの草花をめぐる名エッセイ。植物をこよなく愛するアマチュア園芸家たちの一年をユーモラスにつづります。

1月から12月まで、アマチュア園芸家は大忙し。園芸にハマればハマるほど、やることは増える一方。365日、自分の大切な草花のことを想って暮らしています。真冬だって真夏だってやることがたくさん。1月は防寒対策をしつつ春の準備も着々と。8月は避暑地に出かけても、庭の植物が心配でたまらない。庭の見回りを頼んだ友人に、草花の世話の細かい指示を書いた手紙を毎日送ります。そんな愛すべき園芸家たちの姿をチャペックさんは温かく見つめています。

チェコの庭のお話ですが、読むたび植物を愛する喜びに包まれます。花と緑のある暮らしをしたくなる一冊をぜひどうぞ。

くわしくはこちらの記事をどうぞ。
『働かないの れんげ荘物語』
『園芸家12カ月 新装版』

ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ

「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。

*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/

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