「高田市商売繁栄双六」発見 昭和9年の実在店舗掲載 実際に展示、試遊も  上越市本町商店街

 約80年前の上越市高田の商店などが掲載されているすごろく「高田市商売繁栄双六」が見つかった。7日から9日まで同市の本町商店街で開かれる「百年老舗まつり」の中で展示され、試遊もできる。

 高田市商売繁栄双六は駒が進むマス一つずつに実在の店舗名とイラスト、商品コマーシャルが書き込まれている。振り出しと上がりを含めて36マスあり、現在も営業している店舗ではニコニコヤ、倉繁履物店、森平小間物が載っている。

1マスごとに店の広告が掲載されている「高田市商売繁栄双六」。8、9の両日に試遊ができる

 欄外には「東京朝日新聞高田専売所」「昭和九年元旦特別付録」の記載があり、広告の一環として制作されたとみられる。イベント主催者の百年商店街プロジェクト代表の宮越紀祢子さんが調べたところ、秋田県で同じ図柄で店舗名が異なるすごろくがあり、全国で作られていた可能性があるという。

 今回のイベントでは同市西城町4の一般家庭で保管されていたすごろくを借り受けて展示。引き延ばしてコピーしたもので試遊もできる。

 展示、試遊は8日の午後1時から同4時までと9日の午前11時から午後3時まで、本町4のイレブンプラザ広場で。8日午後1時からは宮越さんによる紹介を行う。また、会場に意見箱を設置し、掲載店舗の情報を募る。

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