糸魚川市除雪体制 緊急時優先路を新設 130路線115キロ指定予定

 糸魚川市は4日に開かれた市議会建設産業常任委員会で、本年度の市内道路除雪体制ついて概要を説明した。

 12月1日から来年3月31日までの除雪計画(委託)期間における除雪路線や除雪機械台数、委託者数、市民周知の方法などが提示された。

 建設課の説明によると、昨年度の記録的な豪雪を踏まえて新たに緊急時確保優先路線の指定を追加する。異常な降雪(24時間降雪量が50センチ程度以上)があり、大雪警戒本部または豪雪災害対策本部が設置された場合で、平常時の除雪計画路線の確保が困難と判断された際、市の指示によって除雪業者は受託路線のうち緊急時指定路線を優先して除雪を行う。路線の選定基準は国県道や市役所・病院、学校への各アクセス路線とバス路線。市内全域で130路線、延長115キロを予定している。

 この他、国土交通省や県、警察、NEXCO(ネクスコ)東日本、自衛隊など13機関と専用サイトで情報共有を図る準備も進めており、10月に模擬試験を実施済み。市民への情報提供は防災無線や配信ツール(安心メール、LINEアプリ)などを活用する。委員からは除雪業者間や関係機関との連携、リアルタイムで分かりやすい情報発信を求める意見、要望が寄せられた。

 今冬に向けた除雪計画の地区説明会が市内18地域で随時行われる。

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