MotoGP第17戦アルガルベGP:クアルタラロが新王者の貫禄を見せ初日総合トップ。中上貴晶は総合9番手

 11月5日、MotoGP第17戦アルガルベGPのフリー走行1回目、2回目がアウトドローモ・インターナショナル・アルガルベで行われ、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)がトップタイムを記録し、初日を総合トップで終えた。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は総合9番手だった。

 アルガルベGP前の11月2日、前戦エミリア・ロマーニャGPで今季初めて右回りのサーキットでの優勝を飾ったマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が欠場することが発表された。マルク・マルケスはオフロードトレーニング中に転倒し、軽い脳震盪を起こした。2日に医師によるメディカルチェックを受けており、大事をとって欠場するという。マルク・マルケスの代役として、ホンダのテストライダー、ステファン・ブラドルがアルガルベGPにエントリーする。

 フリー走行1回目は気温17度、路面温度22度のドライコンディションで行われた。序盤にトップに立ったのは前戦エミリア・ロマーニャGPでチャンピオンを獲得したクアルタラロ。その後、クアルタラロとタイトル争いを繰り広げたフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)がトップタイムを記録してはクアルタラロがそのタイムを更新し、再びバニャイアがトップに立つ……といったように、クアルタラロとバニャイアが交互にトップタイムを記録した。

 終盤に入ってもトップを維持していたのはバニャイア。しかし、最後のアタックでクアルタラロが1分40秒192を記録して、バニャイアのタイムを0.045秒上回った。クアルタラロはこのセッションをトップで終え、バニャイアは2番手。3番手にはジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)が続いた。

 4番手にはアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)、5番手にはジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)とスズキライダーふたりがつけ、6番手にはルーキーのルカ・マリーニ(スカイ・VR46・アビンティア)が入っている。中上は12番手だった。

■FP2:クアルタラロがトップタイムを記録

 フリー走行2回目も序盤からクアルタラロがトップ、バニャイアが2番手につけ、このふたりがセッションをけん引。その後ろには3番手にアレックス・マルケス(LCRホンダ・カストロール)、4番手に中上とLCRホンダのふたりが続く。

 残り時間15分ごろにはバニャイアがトップタイムを記録し、セッション終盤のタイムアタックを前にバニャイアがトップ、クアルタラロが2番手、3番手がミルという状況。

 残り3分を切ってミラーがトップタイムをマーク。しかし、クアルタラロが残り1分を切って1分39秒390を記録し、終盤に再びトップに立った。クアルタラロはこのタイムでフリー走行2回目、初日総合をトップで終えた。

 2番手は最後のアタックでタイムを詰めたバニャイア。3番手はミラーで、フリー走行1回目と同じ顔触れがトップから3番手までに並んだ。4番手はミル、そして5番手には前戦2位表彰台を獲得したポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)がつけている。

 中上は9番手、バレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)は21番手だった。

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