ベテランズ委員会による殿堂入り投票 オニールら候補者20名が決定

日本時間11月6日、アメリカ野球殿堂は今年度のベテランズ委員会による殿堂入り投票の対象者20名を発表した。ベテランズ委員会の殿堂入り投票は現在、年代別に行われることになっており、今年度は「アーリー・ベースボール・エラ」(1950年以前)と「ゴールデン・デイズ・エラ」(1950~69年)に活躍した人物が対象。ニグロリーグの一部がメジャーリーグの公式記録として扱われることが決定した影響もあったのか、「アーリー・ベースボール・エラ」の候補者10名のうち7人がニグロリーグなどで活躍した人物となっている。

今年度のベテランズ委員会による殿堂入り投票は、日本時間12月6日、フロリダ州オーランドでのウィンター・ミーティングのなかで行われ、同日の「MLBネットワーク」の番組内で結果が発表される。16名の選考委員から12票以上(得票率75%以上)を獲得した候補者は、次回の全米野球記者協会(BBWAA)の投票で選ばれた候補者とともに、来年7月にクーパーズタウンで行われる殿堂入りセレモニーに「2022年の殿堂入り」の一員として出席することになる。

「アーリー・ベースボール・エラ」の候補者は、ジョン・ドナルドソン、バド・ファウラー、ビック・ハリス、グラント・ジョンソン、バック・オニール、ディック・レディング、ジョージ・スケールズ、ビル・ダーレン、レフティ・オドール、アリー・レイノルズの10名。ダーレン、オドール、レイノルズ以外はニグロリーグなどで活躍した人物で、10名全員が故人である。なお、オドールは2002年に日本の野球殿堂入りを果たしている。

「ゴールデン・デイズ・エラ」の候補者は、ジム・カート、トニー・オリーバ、モーリー・ウィルス、ディック・アレン、ケン・ボイヤー、ギル・ホッジス、ロジャー・マリス、ミニー・ミニョソ、ダニー・マートウ、ビリー・ピアースの10名。カート、オリーバ、ウィルスの3人以外は故人である。

「アーリー・ベースボール・エラ」の殿堂入り投票は10年に1度だけ行われるため、投票サイクルが変わらない限り、今回のチャンスを逃した候補者の次回のチャンスは2032年ということになる。「ゴールデン・デイズ・エラ」の投票は5年に1度、「モダン・ベースボール・エラ」(1970~87年)と「トゥデイズ・ゲーム・エラ」(1988年以降)の投票は5年に2度行われることになっている。

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