スーパーGT第7戦もてぎのGT300予選Q1B組首位のアレジ「みんなが頑張ってきてくれたから嬉しい」

 11月6日、ツインリンクもてぎで行われたスーパーGT第7戦の公式予選。GT300クラスのQ1のB組では、今季からスーパーGTに参戦を開始したジュリアーノ・アレジがarto RC F GT3を駆り、1分46秒179というトップタイムをマーク。チームに活気をもたらした。

 2021年から活動の場を日本に移し、スーパーフォーミュラ・ライツ、さらにスーパーフォーミュラのスポット参戦、そしてスーパーGTにはarto RC F GT3で参戦、加えてスーパー耐久の富士SUPER TEC 24時間へのスポット参戦と、あらゆるレーシングカーをドライブしているアレジ。スーパーフォーミュラでは優勝、そしてライツではチャンピオンを争うなど存在感をみせてきたが、スーパーGTでもシーズンを追うごとに少しずつ調子を上げ、今回の第7戦もてぎでは、決してレクサスRC F GT3が得意なコースではないものの、激戦のQ1で、B組のトップタイムをマーク。その速さをみせた。

「良かった! メカニックもエンジニアも、チームのみんながこれまで頑張ってきてくれたから、本当に嬉しい」と予選後、アレジはトップタイムを喜んだ。同様に、ピットに戻ったアレジを出迎えたチームも大いに喜びに沸いていたのが印象的だった。

 これまではフォーミュラでキャリアを積んできたアレジだが、GTカーについては「どんどん慣れて来ているよ。ドライブしている時はどんなクルマでも、走るたびに学んできているし、すごく楽しんでいるんだ」という。

「タイヤもどんどん良くなってきているし、チームのみんなもステップアップしているからね。ドライブするときは“いかに学ぶか”に集中しているから、まだ自信があるとは言えないけれど、このチームはみんなで頑張っているんだ」

 ちなみに今回、母の後藤久美子さんも現地を訪れている。「今年2回目に来たんだけど、目の前でトップタイムが獲れて嬉しいし、すごく喜んでたよ(笑)」と教えてくれた。

 11月7日の決勝レースは15番手からスタートすることになる。「レースはコンディションがどうどうなるか分からないけれど、良いストラテジーがあると思う。頑張るよ!」とアレジは今季まだ実現できていないポイント獲得に向け意気込みをみせた。

スーパーGT第7戦もてぎ  arto RC F GT3
スーパーGT第7戦もてぎ WedsSport ADVAN GR Supraの坂東正敬監督と話すジュリアーノ・アレジ

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