新日本プロレス6日大阪大会で行われたNEVER無差別級6人タッグ選手権は、挑戦者組のEVIL、高橋裕二郎(40)、SHO(32)組が後藤洋央紀(42)、石井智宏(45)、YOSHI―HASHI(39)組を撃破し、第22代王者組に輝いた。
同王座史上最多の9連続防衛中だったCHAOSを打ち砕いたのは、「ハウス・オブ・トーチャー」の悪の連携だった。レフェリーの目を盗んでは反則を繰り返す挑戦者組は、セコンドのディック東郷が介入しEVILとともにYOSHI―HASHIにマジックキラーを繰り出していく。
その後は王者組の波状攻撃でEVILが窮地に陥り、後藤とYOSHI―HASHIの合体技「消灯」を浴びてしまったものの、ここも東郷が場外からレフェリーの足を引いてカウント妨害。さらに東郷は怒り心頭の石井もワイヤーチョークで締め上げて試合から排除する。完全に息を吹き返した挑戦者組は、SHOのスパナ攻撃から最後はEVIL(変型大外刈り)でYOSHI―HASHIを沈めてみせた。
試合後のリング上でなおもCHAOSにリンチを加えていたところで、今シリーズ試合が組まれていなかったYOHが登場。元パートナーのSHOが怒りの鉄槌を浴びたものの、ハウス・オブ・トーチャーは素早くリングを降りるとベルトを誇示しながら退場していった。
新チームで初のベルト奪取を果たしたEVILは「ふざけんな。いいか、勝ったのは俺らだ。あの野郎、俺らの時間を潰しやがってよ。てめえは引退したんじゃねえのかよこの野郎! それでもお前が潰されてえって言うんだったら、この男(SHO)がもう1回お前を叩き潰してやるよ。よく覚えとけ」とYOHに忠告。
SHOも「お前、なんでここにいるんだよ? 引退したんじゃなかったのかよ? お前の口から『引退させてください』って言いたくなるように、グッチャグッチャにしてやる」と、9月メットライフドーム大会で勝利を収めたかつての相棒に宣戦布告していた。