【全日本大学駅伝】青学大・原監督 「男前大作戦」を下支えする “アウターユニット強化” の成果

青学大の原監督(東スポWeb)

王座奪還に向けて青学大の原晋監督(54)が闘志を燃やしている。

全日本大学駅伝(7日、名古屋・熱田神宮~三重・伊勢神宮間、8区間106・8キロ)の前日会見が6日に行われ、出席した原監督は「男前大作戦」と恒例の作戦名を公表。そのうえで「27大学中、我々の大学は一番のイケメンがそろっている。優勝を目指して頑張る」と最大の武器は〝ルックス〟と意外な決意表明で周囲を驚かせた。

もちろん実力も確かだ。今大会は昨季故障に苦しんだ岸本大紀(3年)を3区にエントリー。5区には前回大会で区間記録を更新した佐藤一世(2年)を投入するなど、ベストメンバーで構成した。さらに補欠にまわしたエース・近藤幸太郎(3年)についても「どこに入るかがカギとなる」と当日の起用を示唆。アンカーの8区で出走予定の主将・飯田貴之(4年)には「笑顔でゴールしてほしい」とさわやかなイケメンぶりを強調するエールを送った。

自信の裏側には徹底した強化策がある。「インナーユニットを鍛える補強トレーニングを主としてきたが、高速化になってきたので、よりパワーを付けないといけない」との考えから「アウターユニットの強化も行ってきた」と明かす。実際に、故障者が減っただけでなく、5000メートルで13分台をマークする選手が増加。選手層に厚みが増した。

10月の出雲駅伝を制した東京国際大や2連覇のかかる駒大などライバル勢もさまざまな作戦を練っているものの、自信は揺るがない。3年ぶり3度目の優勝へ「大学スポーツは上級生がしっかりしてくれるのが勝つ秘訣。わがチームは上級生が充実している」ときっぱり。伊勢路で〝緑のプライド〟を見せつける準備はできている。

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