【DDT】MAO “エセ骨法” 効果でD王白星発進 自分も若手だけど…13歳レスラーからも刺激

「エセ骨法」の矢野卓見(左)の指導を受けているМAO

DDTのMAO(24)が〝2つの刺激〟を糧に、シングルリーグ戦「D王GRAND PRIX 2021 Ⅱ」での躍進へと意気込んでいる。

6日の横浜ラジアントホール大会のBブロック公式戦で、樋口和貞(33)を激突したMAO。ときに奇怪な動きで関節技に持ち込むなど相手を翻ろうし、初戦白星を飾った。試合後は「偶然。紙一重の勝負だった」と口にしたが、特訓の成果が表れた結果だった。

MAOは同リーグ戦前の公開特訓で、エセ骨法を自称する矢野卓見師範に弟子入り。独特の打撃技や立ち関節技の指導を受け、大きな手応えを得ていた。「公開特訓の時だけじゃなくて、その後も道場に通っている。成果はしっかり出たのかな。今日は最後の最後に本物になった。でも、まだエセです」と、その奥深さを今後も追求し、レベルアップするつもりだ。

さらに同リーグ戦の直前には、もう一つの刺激を受けた。先月に同団体の新ブランドで10代レスラーが中心となる大会「DDTeeeen!!」に出場し、13歳の佐藤大地と対戦した。10代の躍動感あふれる戦いやまぶしさを肌で感じ「自分が13歳の頃は、あんなに自己表現はできなかった」と驚嘆。自身も若手だが、さらに下の世代から刺激を注入され、同リーグ戦に臨んでいた。

初戦の勝利もつかの間、7日の新潟・万代島多目的広場大かま大会では強敵の岡林裕二と相まみえる。「戦ったことないけど、たぶんめちゃ強い。偶然の勝利をたぐり寄せたい」と恐れず立ち向かう覚悟だ。

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