全国各地で親しまれている妖怪を知ってもらおうと、南足柄市郷土資料館(神奈川県南足柄市広町)は11月28日まで、郷土玩具や人形を集めた企画展「日本の妖怪たち」を開催している。新型コロナウイルス禍で話題になった疫病をはらうとされる「アマビエ」や、鬼、かっぱなど親しみやすい妖怪のおもちゃを紹介している。
同館が今年6月に30周年を迎えたことを記念して、一風変わった展示をしようと企画。埼玉県在住の収集家岩見徹さんが各地の土産物店などで集めた郷土玩具や人形を中心に、同館収蔵の浮世絵など計204点を並べた。江戸時代後期に熊本に出現したとされる、うろこが特徴的なアマビエのほか、静岡の巨大な人魚「神池姫」、山梨の黒い鳥の妖怪「ヨゲンノトリ」など各地の疫病よけとして知られる妖怪も集めた。
同館の笠間吉高館長は「子どもから高齢者まで一緒に楽しめる展示になっている。豊かな想像力で楽しんで」と呼び掛けている。入場料は大人400円、中学生以下200円。午前9時から午後4時半までで、月曜日は休館。問い合わせは同館電話0465(73)4570。