角田裕毅、ガスリーを助け、満足の予選9番手。レッドブル首脳からの非難には「僕は悪いことはしていない」F1第18戦

 2021年F1メキシコGPの土曜予選で、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は9番手を獲得した。金曜の時点で、パワーユニット(PU)の新エレメント投入により、グリッド後方への降格は決定していたものの、Q3まで進出し、チームメイトのピエール・ガスリーにトウ(スリップストリーム)を与える役割を果たした。

 ビークルパフォーマンス責任者のギヨーム・デゾトーは、「Q2とQ3で裕毅がトウを与えて助けてくれたおかげで、ピエールは5番手を獲得することができた。チームにとって素晴らしい成果であり、メキシコで我々のパッケージが強力であることを示す結果だ」と述べている。

「裕毅は新しいパワーユニットに交換したことで後方スタートになるが、同じ状況のライバルたちを破ったことはとても良かった」

 Q3終盤、後ろからレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスとマックス・フェルスタッペンが追いついてきたため、角田は妨害しないよう、コース外によけたが、ペレスもコースオフ、すぐ後ろを走っていたフェルスタッペンはペースを落とし、タイム更新はならず、予選3番手となった。これについてレッドブル代表クリスチャン・ホーナーは、予選直後、角田に妨害されたとして非難する発言をしている。

2021年F1第18戦メキシコGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
FP3 6番手(1分18秒037:ソフトタイヤ/25周)
予選 9番手(Q1=7番手1分17秒330:ソフトタイヤ/Q2=3番手1分16秒701:ソフトタイヤ/:Q3=9番手1分17秒158:ソフトタイヤ)

 今日のパフォーマンスには全体的に満足しています。明日の決勝でペナルティを受けることが決まっているため、予選の一番の目標はチームメイトを助けることでした。コンストラクターズ選手権5位を目指して戦い続ける上で、チームとしてとてもいい仕事をしたと思います。

 今週末、僕たちにはペースがあることを示してきました。明日の決勝ではポジションを上げて、ポイント獲得を目指していきます。

(レッドブル首脳陣からの非難について『RACEFANS』など複数のメディアに対してコメントし)僕がレッドブルをめちゃくちゃにしたのではなく、彼らがミスをしたのです。

(チームからペレスを前に出すよう指示を受けたため)コース外に出ました。僕にはあれ以上何もできませんでした。僕は他にどこに行くべきだったのか分かりません。

 レッドブルと話をしなければなりませんが、僕は何も悪いことはしていないと思います。

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