こんにちは。キャンプで泥酔していてもマットの寝心地にはこだわりたいくにぱぐです。今回はデカトロンのブランド「FORCLAZ (フォルクラ) 」から発売された「キャンプ・ 登山・トレッキング エアーマットレス Trek 700 - 52CM」について紹介をします。とにかくコンパクト。小さくしまえて、いろいろ使える、かなりおすすめできるマットですよ。
【基本情報】FORCLAZ (フォルクラ) エアーマットレス Trek 700 - 52CM」とは
デカトロンはフランス発世界最大級の総合スポーツメーカーです。日本国内でも店舗が増えて来ましたが、特にアウトドア用品はコストパフォーマンスに優れており、品質もなかなかよく、初心者には特に関心を持って頂きたいショップの1つです。
そんなデカトロンの中の登山関連ブランドが「FORCLAZ (フォルクラ) 」ですが、この「FORCLAZ (フォルクラ) 」の製品は全て、登山向けに開発されているので、キャンプギアもテント泊登山向けの製品です。ここは、さすがデカトロン。全体的にびっくりするほどお値打ち価格です。
テント泊登山では荷物を背負いながら長距離を移動するため、フォルクラのすべての製品は軽量と耐久性を重視した製品になっています。そのため、フォルクラの製品はテント泊登山はもちろん、UL(ウルトラライト)装備が必要なソロキャンプやバイクキャンプにも最適なのです。
今回紹介するエアマット「キャンプ・ 登山・トレッキング エアーマットレス Trek 700 - 52CM」はまさに「ULを目指したい」という人には要注目のマット。
収納時サイズは直径10cm × 26cmしかなく、これは2リットルのペットボトルより一回り小さいぐらいです。
重さもわずか500g。より本格的な登山向けマットにはさらに軽量なものもありますが、マットとしては「驚くほど軽い」部類に入ると思います。
展開時のサイズは180cm x 52cm。横幅はやや狭い感じがあるものの、高さは成人男性でもあまり不都合を感じないぐらいはありますね。
一般的なソロテントに入れることを考えると、これ以上縦幅が大きいと入れるのが難しかったり、横幅も二人並んで寝ることができない可能性が出てくるので、そういう意味では「ギリギリまで寝心地優先で大きくした」印象はあります。
厚みは5.5cmということですが、これは「空気を限界まで入れた場合の厚み」という意味です。
空気はバルブから口で息を吹き込んで膨らませて入れます。等身大のマットを呼吸で膨らませるのはなんだか大変そうに思えますが、吸気・排気でバルブを分けており、やってみるとあっという間に膨らませることができます。
体感ですが、子供が海水浴で使う浮き輪と、さほど膨らませる手間は変わらないと思います。時間にしても1分かからないレベルでしょうか。
なお、デカトロンは全商品ネット通販で販売しており、付近にショップがない場合、お求めは以下から行うと良いでしょう。
フォルクラ「Trek 700 - 52CM」の魅力を徹底レビュー!
「Trek 700 - 52CM」はどんなエアマットなのか?その魅力を4つ、紹介していきましょう。
魅力1:なんといってもコンパクト! オートキャンプでも利便性を感じる収納サイズ
「Trek 700 - 52CM」は登山向けに収納サイズをかなり小さくしたエアマットです。
登山向けキャンプギアの軽量化競争はすごいものがあり、「Trek 700 - 52CM」はそれらの中で見ると「極端に軽い、小さい」というわけではありませんが、それでもかなり小さいことには違いありません。
画像は我が家でもっとも出番の多い、ハイランダーのインフレーターマット(5.0cm)と比較している画像です。
インフレーターマット(中にスポンジが入っている空気注入型マット)とエアマットでは機能的な違いがあるにせよ、このサイズ差は圧巻と言えますね。
マットは人数分必要になりますし、こうした差はバイクキャンプなどはもちろんのこと、たとえオートキャンプでも人数が多ければ結構効いてきます。限られた収納スペースを確保するのに、「Trek 700 - 52CM」のサイズ感は便利なのです。
魅力2:狭くても寝心地を追及した表面デザイン!
「Trek 700 - 52CM」は幅52mと決して広さのあるマットではありません。これは、画像のようなソロ用テントに2つ並べて置いた場合を考慮してなのですが、この狭さでも寝心地に対しての配慮をもって作られています。
8本のチューブ形状で体が転がらないように受け止めてくれますし、トライポッド型に貼られたシリコンバッジによってシュラフがずれない工夫もされています。
デカトロンでは、「快適姿勢」と呼ばれる規定があり、キャンプギアの多くは、それに基づいた技術テストを実施しています。テスト内容はパフォーマンス、耐久性、そして快適な睡眠による確かな回復が保証できるか、というもので、この「Trek 700 - 52CM」も、そのテストに裏付けされた機能を持っていると言えます。
エアマットは元来そこまで寝心地のよいものではないとはいえ、あれば有難みを感じるぐらいの性能をこのマットは持っています。
魅力3:ポンプ不要! 吸気排気を簡単に行えるバルブ
「Trek 700 - 52CM」は膨らます際、口で空気を入れる構造です。
不便に感じる人もいるかもしれませんが、見方を変えると「ポンプ不要」ということになります。せっかく本体がコンパクトになるのに、ポンプが必要となると、その分サイズも重量もかさばってしまいますから、この工夫はむしろ歓迎すべきだと思います。
また、ポンプが故障してしまいマットが使えない、という事態もありません。
バルブ部分はふたつ口があり、吸気と排気で機能を完全に分けています。つまり吹き込むとき、空気が抜けるようなこともないのですこの工夫により、思い切り息が吹き込めますし、より早く膨らませることができます。
なお、パンパンに膨らませてしまうとかえって寝心地が悪いので、体感として7~8割空気を入れたところで空気を吹き込むのをストップしましょう。あとは実際に横になってみて、寝心地のよいところを探すように空気の出し入れを行えば完璧です。
魅力4:肌ざわり良し、丈夫さ良しの表面材質
「Trek 700 - 52CM」の材質は「57% 熱可塑性ポリウレタン(TPU)/43% ポリエステル(PES)」という記載のみホームページにあります。
触ってみると、滑りにくいように表裏とも梨地な加工がされており、ツルツルという感じはありません。表のイエローのほうはビニールっぽさが皆無で、肌ざわりがよく、安眠によいという印象があります。
さらにグレーの裏地側は厚みがあるような感じです。エアマットの場合、万が一穴が開いてしまうと空気が漏れてしまってまったく役に立たなくなりますから、裏地がしっかりとした丈夫な材質であることはポイントが高いです。
なお、もし穴が開いてしまった場合に備え、強力なビニールテープなどがあると安心です。空気が漏れている箇所に貼り付ければ、簡単に応急修理になります。
FORCLAZ (フォルクラ) 「Trek 700 - 52CM」がオススメな方
エアマット「Trek 700 - 52CM」はこんな人にオススメです。
徒歩やバイク、テント泊登山など積載に制限のあるキャンプをする方
徒歩、バイク、自転車、テント泊登山など、持っていける荷物に制限のあるキャンプをする人にとって、就寝用のマットは意外にかさばる困った存在です。
かといって持って行かないと非常に寝心地が悪くなります。砂利の敷かれたサイトなどではまず就寝は不可能という次元です。
その点、「Trek 700 - 52CM」は相当に収納サイズが小さく、また軽量ですので、荷物の隙間に押し込んで運ぶこともできます。
広げてしまえば結構快適に眠れますし、積載に悩まされている方にはオススメのマットだといえます。
ソロ用の小さいサイズのテントをお使いの方
収納サイズはもちろん、広げたサイズもかなり小さい「Trek 700 - 52CM」。この小ささは武器で、「どんなテントでも使える」点も見逃せません。
ソロ用テントはそもそも120㎝×190㎝程度と小さなものが多く、大きなマットやコットであっても入る、というわけではないからです。仮にギリギリ入ったとしても、もし内部のスペースがマットで全面埋まってしまうと、荷物の置き場もないという事態になります。
その点サイズの小さな「Trek 700 - 52CM」なら、ソロテントでも十分な居住スペースが確保できるのです。
FORCLAZ (フォルクラ) 「Trek 700 - 52CM」をオススメしない方
エアマット「Trek 700 - 52CM」ですがこんな人にはオススメできません。
とにかく快適に就寝することを優先したい方
「Trek 700 - 52CM」は横幅が小さいので、寝返りをうったり、両手を広げたりすると、確実にマットの外に体や手が出てしまいます。
また、完全に空気だけで体を支えるエアマットは、インフレーターマットやコットに比べると、残念ながら寝心地がよいわけではありません。
「Trek 700 - 52CM」は小ささを利点とする半面、やはり快適性は犠牲にしている部分もあるわけです。
ですので、「何が何でも寝心地を優先する」という人は、やはりエアマット以外の選択肢を選ぶべきだと思います。
お子様や寝相の悪い方
「Trek 700 - 52CM」はサイズの小さめなマットですが、かといって体の小さいお子様向きか、というと、これはそんなことはないようです。
やはりお子様は寝相がなかなか落ち着きませんが、そうすると必然的にこのマットからは落ちてしまう可能性が高くなります。
また、お子様が「Trek 700 - 52CM」の上で飛び跳ねたりすると、やはり表面の材質が割れて空気が漏れてしまうなどのトラブルの原因になります。
もちろん、お子様のように寝相の悪い大人も、あまり使い勝手がよいとは思えない部分があります。
「Trek 700 - 52CM」はいざという時にとっても頼りになる相棒!
「小さいエアマット=寝心地が悪い」というのはある程度常識ですし、私もその通りだと思います。
寝心地を重視する方は、「Trek 700 - 52CM」はエアマットにしては悪くはないものの、すごく推せるものではないと思います。
それでもこのマットがよいのは、価格が6000円台とそこまで高額でもないにも関わらず、かなりコンパクトサイズであることです。
ファミリーキャンプでコンパクトサイズのエアマットの恩恵がいかほどのものか? と思われるかもしれませんが、先日ファミリーキャンプに「Trek 700 - 52CM」を持参をしたところ、大きなインフレーターマットが1つ減ることになり、おかげでかなり積載に余裕が生まれました。
キャンプの積載は結構ギリギリの勝負ですから、「Trek 700 - 52CM」1つで積載の事情がかなり変わる、というのは大きな魅力に感じました。荷物が多すぎるときだけ、インフレーターマットを1つ、「Trek 700 - 52CM」に置き換えれば余裕ができるのです。
また、このサイズですから、友人の家に宿泊をする際など用に荷物に忍ばせておいてもいいでしょう。自動車であれば置きっぱなしでもまったく何かを阻害することのないサイズです。
そういう意味では「Trek 700 - 52CM」はいざという時に非常に頼れる存在で、ひとつあれば活躍の場面はかなりあるのではないかと思います。災害時なども便利そうですね。
ソロテントを使う方は、持っておくと様々なケースで便利なエアマットかもしれません。
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