阪神は7日のセ・CSファーストステージ第2戦・巨人戦(甲子園)に2―4で敗れ、0勝2敗でCS敗退。勝負の年と位置付けられた矢野政権3年目のシーズンが完全終了した。
勝負所での〝あと一本〟を欠いた拙攻。長年のチームの課題でもある拙守。2つの問題点が最終戦でも露呈し、勝敗に直結した。阪神打線は巨人を上回る11安打を放ちながら、得点は序盤2回の2点のみ。13もの残塁を積み上げ、巨人投手陣の小刻みな継投策を最後まで打ち崩すことができなかった。
2点を先制した直後の3回には、遊撃・中野が先頭打者・大城を出塁させると、そこから連打を浴び3失点。無死満塁の場面で若林のイージーな投ゴロから併殺をとり損ねた場面も痛かった。
2戦合計無失策の堅守に加え、犠打などの小技も効果的にさえわたった巨人との差が、短期決戦の結末を左右した。