軽石漂着で渡嘉敷島と粟国島の定期船遅れ 各地で撤去作業に追われる

 沖縄県内各地に軽石が漂着している問題で、7日も離島航路に影響が出た。渡嘉敷港では朝から業者が撤去作業に追われ、村営フェリーは2時間遅れで那覇市の泊港を出航した。粟国港では午前11時ごろ、停泊場に軽石が漂着し、泊港発の定期船が30分遅れで入港した。風向きや潮流で漂着場所が変わり、今後も定期船の運航に影響が出そうだ。

 座間味村の座間味島と阿嘉島、那覇を結ぶ村営定期船は7日、通常通り運航した。一方、阿嘉島では5日に新港、6日に旧港で軽石が大量に滞留した。

 5日は村内を結ぶ定期船が新港に着岸できず、旧港に着岸した。島在住の役場職員が除去作業にあたった。6日も漁協関係者やダイビングサービス協会が軽石の除去に追われた。7日は港内で軽石はほとんど見られなかったが、住民によると、現在も阿嘉島周辺を漂っているという。

 渡嘉敷村と粟国村、座間味村のホームページでは毎朝8時ごろ、当日の定期船の運航状況を確認できる。【関連ニュース】
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