アルガルベGPを制したバニャイア「MotoGPで最高の週末」/MotoGP第17戦アルガルベGP決勝トップ3コメント

 MotoGP第17戦アルガルベGPの決勝レースがポルトガルのアウトドローモ・インターナショナル・アルガルベで行われ、MotoGPクラスで優勝したフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、2位のジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)、3位のジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)が会見に出席。レースを振り返った。
 

■フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/決勝:優勝

「とてもうれしいよ。MotoGPで最高の週末だったと思う。それに、全セッションで楽しめた。バイクにすごくいいフィーリングがあるときには、全ての物事が進みやすい。2位で終わった4月のポルトガルGPに比べて充実していた。今回のレースでは、スタートが難しかったかもしれない。ほかのレースよりも少し、フロントの感じに苦しんでいたから。だからスタートではプッシュしようとしたけれど、左に傾けるたびに限界を感じていた。でもだんだんよくなっていったんだ。このレースに勝ててすごくうれしいよ。それに、(ドゥカティの)コンストラクターズタイトル獲得もすごくうれしい」

「僕はミサノ(エミリア・ロマーニャGP)でチャンピオンを失ったとは思っていないんだ。その前にたくさんのポイントを取り損ねていて、それから強くなっていった。でも、来年に向けてすごくいいベースがある。僕たちは懸命にバイクに取り組んでいる」

■ジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)/決勝:2位

「表彰台を獲得できてうれしいよ。結果が、というわけではなくて、この週末に僕たちがやってきたことがうれしいんだ。素晴らしかった。最初のフィーリングがとてもよく、フリー走行1回目からうまくいった。バイクに素晴らしいフィーリング、いいベースがあれば、うまく進んでいくものだ。今回のような週末は、僕に必要なものだった。普通の天候で、いいコンディションでバイクをたくさん走らせることができた。ポールポジション争い、優勝争いができるパッケージをくれたチームには感謝したい」

「今日はペッコ(※フランセスコ・バニャイアの愛称)が僕よりも速かったし、うまく走っていた。僕はミスをしたけれど、彼は一つもミスをしなかったんだよ。レース中ずっと待っていたんだけど、結局彼がミスすることはなかったね(笑)。彼の優勝は素晴らしかったと思う。僕は次のバレンシアに向けて頑張るよ」

「(最終戦の)バレンシアについてはすごく期待しているよ。あのサーキットでいつも僕は強い。それに今のパッケージは、シーズン中盤よりもよくなっている。上位をねらって戦っていけるんじゃないかと思う」

■ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)/決勝:3位

「ジョアンが言ったように、ペッコはすごく速かった。スタートでは僕が先に出たんだけど、1コーナーに入ったときに、彼は明らかにプッシュしてきた。僕は1分39秒台のラップタイムを刻んでいて、ベストタイムは1分39秒6だったと思うんだけど、ペッコはどんどんタイムを上げていったんだ」

「それから僕は5コーナーで小さなミスをしてしまったんだけど、ジョアンと僕はレース中ずっと同じような感じだった。それに対して、ペッコはトップを守り続けていた。僕はレース中盤ではタイヤをマネジメントして、終盤に向けて少しでもアドバンテージが得られるようにと思っていた」

「残り8周で攻めようと思って、すぐにアレックス(・マルケス)をパスしたけれど、7コーナーで一瞬スロットルがオフになってしまい、リヤタイヤが流れた。それでエンジンブレーキBに切り替えたんだけど、次の周にはまたアレックスに追いつかれてしまった。
それから少し差を広げたけれど、また5コーナーで同じことになってしまった。終盤の争いに向けて準備をしていたら、赤旗が出たんだ」

「ペッコが言っていたようにこの結果はチームのためにもうれしいし、僕たちはコンストラクターズタイトルを獲得できた。バレンシアではチームタイトルに向けて挑んでいくよ」

「昨年、コンストラクターズタイトルを獲得している。それはドヴィ(アンドレア・ドヴィツィオーゾ)やダニロ(・ペトルッチ)だけによるものではなかったと思う。僕たち全員だ。ペッコ、ドヴィ、ダニロ、ヨハン(・ザルコ)、みんな頑張っていた。ドゥカティはグリッド上で一番台数が多いのが強みだね。週末にはトップ4、トップ5に誰かがいつも入ってくる。僕たちはすごくいいパッケージを持っていて、その元には正しいデータがある。そのデータは、管理された状況下で得られている。年々僕たちは強くなっている。昨年に続いて今年もコンストラクターズタイトルを獲得できた」

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