オーストラリア1部「Aリーグ」のアデレード・ユナイテッドでプレーし、同性愛者であることを告白したMFジョシュ・カバッロ(21)が、来年のカタールW杯について、恐怖を感じていることを明かした。
カバッロは先月、同リーグの現役選手としては初めて同性愛をカミングアウト。世界的に大きな注目を集めた。オーストラリアでU―20代表にも選出された若手には、カタールW杯出場の期待もかかるが、英紙「ガーディアン」に心境を吐露。「カタールでは同性愛者が死刑になるという記事を読んだ。とても怖くて、カタールに行きたいとは思わない」とこぼした。
さらに「それは私にとって悲しいこと。同性愛者をサポートしていない国で、自分の命を危険にさらすとわかったら、怖くなる。自分のキャリアで良いことが、自分の命よりも大事なのかどうか、考え直さなければならない」と話した。
カタールでは、同性愛は違法とされており、英「デーリーメール」によると、2019年に発表された「危険度指数」では、LGBTQ+旅行者にとって、2番目に危険な訪問先と評価されている。
カバッロの悲痛な叫びが、カタールに届くだろうか。