シン・リジィの故フィル・ライノットのドキュメンタリー映画が海外で配信開始

Phil Lynott(左) and Thin Lizzy - Photo: Jack Kay/Express/Hulton Archive/Getty Images

2021年6月に海外で劇場公開されたシン・リジィの故フィル・ライノット(Phil Lynott)の新作ドキュメンタリー映画『Phil Lynott – Songs For While I’m Away』が、11月5日に海外ストリーミング・サービスで配信開始となった(日本は配信未定)。

公式Facebookページで公開された予告編では、フィルのパフォーマーとしての魅力やミュージシャンとしての輝きについて、過去の映像や仲間たちの証言が紹介されている。

<公式Facebookページ:予告編>

ドキュメンタリー映画『Songs For While I’m Away』は、シン・リジィのバンドメンバーや同僚、家族へのインタビュー、そして本人の逸話を通して、1950年代の労働者階級のダブリンに住む黒人青年からアイルランド最大のロックスターへと成長したフィル・ライノットの軌跡を描き、「Whiskey In The Jar」での最初の成功から、1970年代半ばのヒット曲「Jailbreak」や「Waiting For An Alibi」、そして「The Boys Are Back In Town」といった楽曲まで、彼の象徴的な曲を取り上げている。

「The Boys Are Back In Town」は、アイルランドで1位、イギリスで8位、アメリカとカナダでもヒットし、シン・リジィを世界的なスーパースターに押し上げた。フィル・ライノットはこの楽曲で作詞家、詩人として、自分のルーツをこれらの曲に吹き込み、世界中のファンが共感できる物語を生み出した。

さらに『Songs For While I’m Away』では、ロックンロールを超えて、父、夫、息子、そして友人としてのライノットの人生も描いている。フィルの妻であるキャロライン・タラスケヴィックス、娘のサラ・ライノット、キャサリン・ライノット、シン・リジィのメンバーであるスコット・ゴーハム(ギタリスト)、エリック・ベル(ギタリスト)、ダレン・ウォートン(キーボーディスト)、ミッジ・ウレ(シン・リジィ、ウルトラヴォックスのギタリスト)のインタビューが収録されている。

さらに、ヒューイ・ルイス、ジェームズ・ヘットフィールド(メタリカ)、アダム・クレイトン(U2)、ブラシ・シールズ(スキッド・ロウ)、テリー・オニール(シン・リジィの初代マネージャー)、スージー・クアトロといったミュージシャンもインタビューに答えており、彼の人生と遺産をわかりやすく、そして幅広く紹介されている。

Written By Will Schube

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