“NYで朝鮮学校差別是正を訴える” 日本総領事館前でデモ 在米コリアン団体が主催、米国人や日本人も参加

在米コリアンの団体が、日本における朝鮮学校差別の是正を訴えた。

朝鮮統一のための運動を展開する民間団体、6・15共同宣言実践米国委員会傘下のニューヨーク地域委員会(以下、6・15NY地域委)が10月28日(現地時間)、在NY日本総領事館前で日本政府の朝鮮学校差別に反対し、是正することを求めてデモ活動を行った。

日本総領事館前でデモが行われた。(C)朝鮮新報

 日本における朝鮮学校差別反対運動と足並みをそろえてNYでも在米コリアンが米国人とともに差別是正の声をあげようと催された。35人が約1時間にわたって民族教育の権利実現を訴えた。

 “아이들에게 배울 권리를!” “No discrimination against Korean School in Japan!” “在日朝鮮学校の教育平等権を保障せよ”――

 この日、在NY日本総領事館前には朝日英の3カ国語で書かれたのぼり旗や横断幕がはためいた。

 今回の集会を開催するにあたって6・15NY地域委では、在米コリアンだけでなく米国人にも参加を呼び掛けた。

  International Action Centerのサラ・フランダースさんは、厳しい差別を受けながらも力強く抵抗を続ける在日コリアンの気概に賛辞を送り、「最後の勝利は正義の側にある」とエールを送った。

日本総領事館前でデモが行われた。(C)朝鮮新報

 NYに在住する日本人も声を合わせた。殿平有子さんは、「日本政府は人種主義をやめよ」と連帯を示した。有子さんは北海道で植民地期の強制労働で犠牲になった朝鮮人の遺骨発掘に長年尽力してきた殿平善彦氏の娘にあたる。

 最後に、アピール文が読み上げられた。アピール文は、日帝の植民地支配政策によって多くの朝鮮人が日本に定住するようになった経緯や解放後に在日同胞たちが朝鮮学校をつくったことに言及。

 日本政府が、朝鮮学校で学ぶ子どもたちを高校無償化、幼保無償化制度から排除し、新型コロナウイルス対策の学生支援給付金制度からも朝鮮大学校を除外したことが、「深刻な人種差別であり、国連の人権条約違反」だと非難した。

 そのうえで、「NYに居住するコリアンと良心的な日本、米国の友は、日本政府の人種差別政策と人権蹂躙に反対する。差別政策が是正されるまで日本に暮らす同胞たちとともにする」と表明した。

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