「名探偵コナン」、「警察学校編 Wild Police Story」の不定期放送が決定

日本テレビ系で放送中のアニメ「名探偵コナン」(土曜午後6:00=読売テレビ制作)。12月4日から、大人気キャラ・安室透(=降谷零)の警察学校時代が描かれた「警察学校編 Wild Police Story」の不定期放送がスタート。第1弾として、「警察学校編 Wild Police Story CASE.松田陣平」がオンエアされる。

劇場版第22弾「名探偵コナン ゼロの執行人」で、「安室の女になった」「今日も執行されてきました」など、一大ブームを築いた安室は、「喫茶ポアロ」でアルバイトをする探偵・安室、黒ずくめの組織で危険な任務もこなすバーボン、公安警察の降谷零というトリプルフェイスを持った人物。今回放送が決定した「警察学校編 Wild Police Story」では、降谷と4人の仲間たちの青春時代が描かれている。

すでに、「名探偵コナン」では、降谷を除く、松田陣平、伊達航、萩原研二、諸伏景光の4人はこの世を去っており、謎が多い存在だ。警察官として不世出の才能を持っていた5人だったが、警察学校の同期として、どんな学校生活を送っていたのかが、本作では明らかになる。

降谷の声優を務める古谷徹はアニメ化決定に「『週刊少年サンデー』に掲載された時からアニメ化を期待し、楽しみにしていたので、小躍りしました」と喜びを伝え、「まだ警察官の卵でしかない22歳の降谷零なので、優等生とはいえ、初々しく未熟な香りを漂わせたいと思っています」と役作りについて触れる。続けて「何でもできてしまう現在の降谷零のレシピが描かれていますのでお楽しみに。志し高き若者たち5人が、人生で最も多感な時期に体験したスリリングなエピソードの数々を、彼らと共に味わってくださるとうれしいです」とアピールする。

松田役の神奈延年は「また松田に会えるのか!?といううれしさの半面、随分時間が立ってしまっていることもあり、あの頃の松田を…いや、さらに若き日々の松田を演じることが果たしてできるだろうか…と少々不安に感じました。それでもさらに深く彼らとの絆に触れてゆくことができるなら、その気持ちを越えて望みたいと思いました」と心境を明かす。

そして「1人ではないつながり、キャラクターだけではなく、キャストの皆さんと自分との歴史にリンクするところも、切り口を変えればたくさんあるので、セリフを交わすより、言葉と感情を交わすように関わりを大事に演じて行きたいです。また、コミックスのイメージを崩さないように、心して臨みたいと思います。『警察学校編』というすてな作品に関わらせていただきましたことを感謝いたします。一つ一つ大切に大切に演じさせていただきますので、どうぞ最後までご覧くださいませ! そして、楽しんでいただけたならこれ以上の喜びはありません。頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします!」と意気込んでいる。

伊達役の東地宏樹は「うれしさとともに、天下のコナン、そして人気の警察学校編ということで、身の引き締まる思いです。本当なら藤原啓治さんがやられるはずの伊達航役。とても光栄なことと思い、自分なりにできることを精いっぱいやりたいです。警察学校編のそれぞれのキャラクターが、皆とても魅力的であること。そしてなかなか集まれない古谷大先輩を筆頭に同年代の声優さんとの収録。そして何より物語の面白さ。とにかく必見です! お楽しみに!」と力を込める。

萩原役の三木眞一郎は「アニメ化、とてもうれしかったです。スペシャルのアバンでしか彼とは一緒にいられませんでしたから。何しろみんな学校にいる。それだけで、こちらも楽しみなんですから、皆さんにも楽しみにしていただきたいです。今までに登場してきた警察学校のメンバーの、血気盛んな時代の物語です。みんなそろって青臭くも、自分の目標に向かって熱く突き進んでいた空気感を、多くの人に見ていただきたいです! ご期待ください!」と見どころを伝える。

諸伏役の緑川光は「以前、コミックスのコメントにも書いたかと思いますが、このお話をアニメ化してほしいなぁと、ずっと思い続けていた1人なので、遂に実現してうれしい限りです。同じ気持ちで応援してくださったファンの皆さま、心より感謝いたします。深く考えると切ない気持ちにもなりますが、余計なことはあまり考えず、みんなのわちゃわちゃを純粋に楽しんでいただけたらなぁと。どうぞ、楽しみにお待ちくださいませ」とメッセージを寄せている。

夜の警視庁警察学校。桜が舞い散る中、敷地内では降谷と松田が殴り合う音が響いていた。松田は警察学校にいるにもかかわらず「どうしても警察官になりたい」という降谷が気に入らないという。夜中の2時、諸伏が悪夢で飛び起きると、ドアをノックする音がする。そこには傷だらけの降谷の姿があった。降谷の様子を見ていた諸伏は「その相手とは仲良くやっていけそうか?」と質問するのだった――。

翌朝、朝礼の際、傷だらけになっている降谷と松田の横には、同期の諸伏、萩原、伊達が並んでいた。初任科鬼塚教場教官・鬼塚八蔵は、2人の傷の理由を問うが伊達が、機転を利かせてうそをつく。警察が嫌いだという割に、警察官の心得についてはしっかりと答えることができる松田の姿に疑問を持った降谷は、彼の過去について調べ始める。

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