今年７月の都議選最中に免停中にもかかわらず人身事故を起こした木下富美子都議（５５）が９日の都議会に再選後、初めて出席する見通しとなった。木下氏の問題を追及してきた上田令子都議は８日、ツイッターを更新し、怒りをにじませた。
木下氏は事故を起こしながらも公表せず、当選後に事態が判明。所属していた都民ファーストの会を除名され、ホームページ上で謝罪こそしたが、辞職する意思はないとし、７、８月の臨時議会は体調不良を理由に欠席。都議会は辞職勧告決議が２度可決されているが、木下氏は応じることはなかった。
この間も議員報酬が支払われ、大ブーイングを浴びていた中、木下氏は９日に行われる委員会に出席する旨を通告してきたという。出席すれば、７月の当選から初となる。
木下氏の問題を追及していた上田氏は「アリバイづくり？ 居座り？ 居直り？ いずれにせよ、これが、これぞ『都民ファースト』の末路の象徴」とツイートした。
木下氏は９月にホームページ上で「失われた信頼を回復できるよう、償うべき償いを行い、これからの議員活動で答えを導き出しながら、ご奉仕させて頂きたいとの思いは、今も持ち続けております」と記しており、委員会の場で質疑するとなれば、あくまで都議を続ける意思表明となりそうだ。
