コロナ禍の職場、会話生まれる空間に オカムラが新商品発表

オカムラの新商品「ワークキャリアー」。様々な高さの家具を合わせることでコミュニケーションを促すという=都内

 オフィス家具大手のオカムラ(横浜市西区)は8日、新たな生活様式を考慮した新商品を発表した。コンセプトは「熱気と癒やしの交わる場」。テレワークが普及し、働き方が大きく変化する中、社員のコミュニケーションを促す新しいオフィスの在り方を提案している。

 新商品は4種類。このうち「ワークキャリアー」は立って作業することを想定した高さ1メートルの机や、座って仕事をする高さ72センチメートルの机など、さまざまな家具を組み合わせた。「スフィア」は、従業員の座席を固定しない「フリーアドレス」を前提に、誰が座っても快適に過ごせるよう設計した椅子。座ると、体格に合わせて座面と背もたれが変形する。

 新型コロナ感染拡大を受けて、働き方が多様化。仕事内容によって働く場所を変えるといった動きも出始めている。

 同社は職場を「コミュニケーションの場」と捉え、あえて形がふぞろいな家具を組み合わせることで、移動しやすい空間などを演出し、会話やアイデアが生まれやすい家具を設計したという。

 この日、東京都内で行われた記者発表会に出席した中村雅行社長は「リモートワークが浸透しても、オフィスで働きたい人は一定数いる。行きたくなるようなオフィスを提案していきたい」と話した。(徳増 瑛子)

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