岸防衛相、横須賀で海自護衛艦「いずも」視察 乗員家族とも車座対話

護衛艦「いずも」を視察する岸信夫防衛相(中央)=8日午前、海上自衛隊横須賀基地

 岸信夫防衛相は8日、海上自衛隊横須賀基地(横須賀市)を訪れ、海外派遣で長期間日本を離れている海自艦艇乗員の家族と面会した。車座で家族の声に耳を傾けた岸氏は「オンタイムで連絡が取れない」「(新型コロナウイルス禍で見合わせた)出国時の家族の見送りができるようにしてほしい」といった意見や要望を受け、「家族の場を大切にできるように対応していきたい」などと語った。

 岸田内閣発足後、岸氏の車座対話は初めて。海賊対処のためソマリア沖アデン湾に派遣されている護衛艦「ゆうぎり」と共同訓練などでインド太平洋方面派遣中の「むらさめ」乗員の家族計6人が参加した。

 また、岸氏は同日、同基地で護衛艦「いずも」も視察。いずもは、航空自衛隊が運用予定の戦闘機F35Bの発着艦に対応するため、飛行甲板の耐熱塗装などの改修を行い、10月には米海兵隊のF35Bによる発着艦検証も実施した。

 艦首の形状変更などの改修も2024年度末から予定しており、岸氏は「我が国の防衛上必要不可欠ないずも型護衛艦におけるF35Bの運用能力の獲得に向けて、所要の改修を引き続き着実に進める」とした。

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