ソフトバンク・藤本監督 理想の助っ人は全力疾走+右の4番「ケガが治ればグラシアルが一番」

58歳のバースデーケーキをプレゼントされたソフトバンク・藤本監督(東スポWeb)

ジュリスベル・グラシアル内野手の残留が最高のプレゼントか。ソフトバンク・藤本博史監督が8日、自身の58歳の誕生日に理想の外国人について語った。

就任以降、繰り返し口にして重視しているのは打線のつながりだ。求める助っ人像については「右の大砲が欲しい。あと、やはりしっかり打ったら走れること。内野ゴロ打ってダラダラ走るような外国人はいらないです。全力疾走できる外国人ですね」と話す。

ちなみに、現役時代をともにした助っ人でいえば「ブーマーよりバナザード」だという。

その上で「打線のつながりを考えたら、僕はグラシアルなんかが一番ね。ケガさえ治れば一番使いやすいかなと思う。デスパイネにしても、凡打した時も一生懸命走りましたからね。全力疾走できる外国人が一番必要だと思います」。

また、4番に外国人選手を置くことを想定しており「(3番と5番で)その脇を固めるのが柳田であって栗原であってでいいのかなと思う」と続けた。

今季のグラシアルは、おもに4番で出場して37試合で打率3割4厘、5本塁打、15打点。5月に右手薬指の骨折などにより戦線離脱すると、ついにはシーズン最後まで復帰できなかった。ただ、来季は故障からの復帰が想定されている。二軍監督だった指揮官は懸命にリハビリする姿も見てはいる。

球団内からも「普通に考えれば来季はやってくれるだろうし、他球団に行かれたらそれこそ大痛手となる可能性がある」(球団関係者)との声が。推定年俸3億5000万円からの〝値下げ〟が前提とはいえ、そもそも契約が年をまたぐことが多いキューバ政府との交渉の中で粘り強く残留決着を目指している。

現在、球団は国内外複数の外国人野手の候補をリストアップ中。外国人の多数体制も含めて来季のチーム編成を進めている。ただ、全力疾走+右の4番のハードルは高い。指揮官からすればグラシアルの現在の状態と交渉の進捗が気になるところだろう。

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