【動画】ジェンガをしながら一問一答「F1ドライバーでバンドを組むなら誰を誘う?」

 週末には延べ40万人もの観客を動員し、大成功のうちに終わったF1アメリカGP。コースの外でも様々な企画が行われ、詰めかけたファンを沸かせた。今回はそのうち2つのイベントの動画を紹介しよう。

 まず紹介するのはピットレーンの特設コートで行われたフリースロー対決。各チームのドライバーふたりが10本ずつフリースローに挑戦し、成功したシュート数の合計で競うチーム対抗戦だ。「F1とバスケットボールはあんまり似てないね。だって僕はバスケが本当に下手だから」と語るのはピエール・ガスリーだが、ドライバーたちの実力はいかに。

 クリス・ボッシュ、ディケンベ・ムトンボらNBAレジェンドたちが見守るなか始まったフリースローチャレンジだが、レッドブルはふたりあわせて20本中4本、フェラーリに至っては2本成功にとどまる振るわない滑り出し。カルロス・サインツ曰く、「僕はフォームはいいけど才能がないんだ」。やはりガスリーの言う通り、F1ドライバーたちにバスケは難しいのだろうか。

 ここで「バスケの大ファンなんだ」と息巻いて登場したのがウイリアムズのニコラス・ラティフィ。F1ドライバーの面目躍如とばかりに練習からムトンボ相手に果敢に1on1のバトルを挑む彼は、フリースローでも10本中4本を決めてみせた。

 唯一の米国籍チームとして負けていられないハースのルーキーコンビがふたりあわせて8本のフリースローを決めてその面目を保つと、マクラーレンのダニエル・リカルドは10本中7本を決める大活躍。「もう少し練習すれば10本中10本決められるよ」と得意げな表情だ。

 しかし、彼らを差し置いてこの日一番の大歓声に迎え入れられたのは、ヘルメットを被って登場したアルファタウリコンビ。互いに声を掛け合う抜群のチームワークを見せ、ふたりで7本のシュートを決める好成績を残した。

 結局、大接戦となった勝負を制したのは、アストンマーティンだった。ファブリシオ・オベルトのアドバイスを忠実に守ったというふたりは9本を成功させ、F1フリースロー対決の王者に輝いた。

 ちょっと新鮮な、ドライバーたちが他のスポーツで競い合う姿。ぜひグランプリの恒例行事にしてほしいものだ。

セバスチャン・ベッテルとミック・シューマッハーのジェンガ対決

 一方、セバスチャン・ベッテルとミック・シューマッハーのドイツ人コンビが挑戦したのはジェンガ対決。各ブロックには相手への質問が書かれており、これに対する回答が注目ポイントだ。

「タトゥーを入れるならどんなのがいい?」、「F1ドライバーでバンドを組むなら誰を誘う?」(ベッテル曰く「リカルドは歌が下手だからだめ」)などゆるめのトークが続くが、中にはこんなほっこりした質問も。

 3本目のブロックに書かれていたのは「あなたが夢中になった人はだれ?」という質問。「妻かな。ハハハ」と冗談めかして答えていたベッテルだが、「初めて君のお父さんに会ったときはこんな感じだったよ」と目を輝かせるような表情を見せる。ミックのリアクションが映っていないのが残念だが、ファンにとってもちょっと嬉しいワンシーンだ。

 さらに「相手に初めて会ったときのことを覚えている?」という質問には「スマートフォンでアングリーバード(かつて流行したゲームアプリ)をやったね。2011年ぐらいかな」と互いにはっきり覚えているふたり。ミハエル・シューマッハーからセバスチャン・ベッテル、そしてミック・シューマッハーへと続くドイツ人ドライバーの絆が垣間見える企画だった。

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