全国のファッションビルでレディスアパレル店「Crisp」を展開する(有)ゴーインターナショナルが民事再生法を申請

※画像は実際の企業と関係はありません

 (有)ゴーインターナショナル(TSR企業コード:298161389、法人番号:2011502002035、北区西が丘1-16-11、登記上:北区西が丘1-25-7、設立1987(昭和62)年5月7日、呉国彰社長)は10月27日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し同日、監督命令を受け、10月29日再生手続き開始決定を受けた。申請代理人は高木洋平弁護士(LM法律事務所、中央区銀座3-13-19)。監督委員には武田康弁護士(みずき総合法律事務所、新宿区市谷八幡町13)が選任された。
 負債総額は債権者約90名(うち労働債権35名)に対して約7億6000万円。

 婦人服の販売を主力に展開し、ヤングアパレル店「Crisp」を全国のファッションビルに出店。トレンド商品を値ごろ感のある価格で提供し、若い世代からの人気を得て、かつてはラフォーレ原宿をはじめ、全国で20店舗以上を展開していた。ピーク時の2014年9月期には売上高13億49万円をあげていたが、その後は同業他社と競合するなど、販売が低迷。2019年9月期には売上高6億1161万円まで落ち込んだ。
 この間、EC販売の強化や店舗のスクラップを進め経営の改善を図ったものの、5期連続赤字を計上するなど厳しい経営が続いていた。さらに、新型コロナウイルスの感染拡大により、テナント出店する施設の休業なども影響し、2020年9月期には売上高約4億3000万円まで減少。業況改善の見込みが立たず、今回の措置となった。
 なお、店舗は9日時点で名古屋、札幌の2店舗で営業を行っている。今後「ECを強化し、商品を展開していく」という。
 スポンサーについては、すでに複数の候補が検討を開始しているが、「募集は継続している」(同社)という。

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