【トークイベント報告】「いとうせいこうさんと考える、なぜ人道援助をするの?」

🄫 MSF

国境なき医師団(MSF)は、1971年に医師とジャーナリストによってフランスで設立され、今年で設立50年を迎えます。医療・人道援助活動と同時に、現地で目の当たりにした人道危機に声を上げ、国際社会へ伝える「証言活動」を行ってきました。

11月3日は国境なき医師団の活動現場を取材した作家・クリエイターのいとうせいこうさんと、海外派遣スタッフが、「なぜ人道援助をするのか」について、それぞれの活動経験を踏まえながら話をし、すでに5000回を超える視聴をいただきました。

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いとうせいこうさんは、「援助活動の現場を見て、地球は、国家と国連と、人道主義者によって成り立っていると思った。人道援助活動は自分にはできない、と思うことは当たり前で、無力感を感じる必要はない。今日視聴いただいている皆さんと国境なき医師団との間には、すでにフレンドシップで結ばれている」と話し、「国境なき医師団に入っていても、入っていなくても、一緒に第三の世界のあり方を追求し、実行していくことができる。」と呼びかけました。

小児科医の袖野 美穂は「まずは知っていただくことが第一歩だと思うので、今日は幅広い年代の沢山の方にご参加いただき、時間を共有させていただき嬉しかった。助けられなかった命も、助けられた命もある。帰るときに、本当にありがとうと笑顔で退院される患者さんがいるのも、支えていただいている皆さまのおかげです」と感謝を伝えました。

コートジボワールから参加したアドミニストレーターの今城 大輔は、「寄付やサポートしてくださる皆さまのおかげでフィールドで活動ができている。知ること、善意は、たとえわずかでも効果があることを日々実感している」と現場からの想いを伝えました。

トークイベントの録画は以下より視聴できます。ぜひご覧ください。(再生時間:約90分)
※ライブ配信中に映像の乱れがありましたため、改めて完全版を公開しています。

設立50年 サイドイベント(海外派遣 参加希望者向け)

国境なき医師団では、日本からも多くのスタッフが世界の現場で活動中です。設立50年サイドイベントでは、多くの方が気になっている活動に必要な「語学力」をはじめ、活動地での生活状況や将来のキャリアプランなど、海外派遣を検討している方向けに、さまざまなオンラインイベントを予定しています。多くの皆さまのご参加をお待ちしています!

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