飯田慎一さん死去 足利出身54歳、天皇の通訳など歴任

天皇陛下のフィリピン公式訪問で通訳を務める飯田さん(左)=2016年1月

 足利市出身の外務省経済局審議官飯田慎一(いいだしんいち)さんが10月30日、くも膜下出血のため東京・衆院議員宿舎で死去した。54歳だった。葬儀は今月7日、都内で近親者によって営まれ、喪主は妻の菊田真紀子(きくたまきこ)衆院議員(新潟4区)が務めた。飯田さんは2006~16年に宮内庁御用掛(がかり)として天皇陛下(現在の上皇さま)の通訳を務めた経験もあり、地元では逸材の早過ぎる死を惜しむ声が上がっている。

 飯田さんは東京大法学部在籍中、外交官試験に合格し1990年に入省。卓越した英語力で知られた。

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