日本ハム・新庄監督 ファンやマスコミと絶妙距離感…背番号「1」披露が楽しみ

新庄監督「コロナはなくなり、球場満員になります!」(東スポWeb)

【赤坂英一 赤ペン!!】日本ハムのビッグボス・新庄剛志監督(49)が話題を振りまき続けている。ツイッターで7日に沖縄に行くと予告し、黒ずくめの姿で那覇空港に登場。大勢の報道陣を引き連れて、8日から国頭の秋季キャンプ視察を開始した。

こうなると、本格始動となる来年のキャンプにどんな格好で那覇空港に現れるのか、興味津々。選手時代、日ハム移籍1年目の2004年はセーターにビーサン、2年目の05年には派手なジャージー姿で登場。どちらの衣装も大変高額なブランド物だったという。3年目にはなんとユニホームにバットを持って現れた。その上、移動用バスではなくひとりだけ真っ白なベンツで名護へ向かったから、ファンもあぜん、ぼうぜん。ファンサービスには人一倍熱心で、キャンプが始まると練習終了後に連日夕暮れまでサインを続けていた。

練習休養日前日には、スポンサーパネルの前で囲み取材に応じ、軽妙なトークを披露。それ以外の場所で単独直撃しようとする記者には「そういうことするとしゃべらなくなっちゃうよ」と、笑ってかわしている。

今もよく覚えているのは、阪神から日本ハムに移籍してきた投手・伊達昌司の印象を聞かれて「あっ、ダテって読むんだ。イダチくんって呼んじゃった」と新庄が応えたらスベって記者たちが失笑。ユニホームの背中のネームは「伊達」ではなく「DATE」だからだ。このときはさすがの新庄も「どう、どう? 今のダメ?」と少々焦っていたようにも見えた。

そんな具合に、ファンを楽しませる演出もマスコミとの付き合い方も、しっかりと心得ているのが新庄という男。ビッグボス=監督となったからには、さらに意表を突くド派手な演出を仕掛けてきそうだ。新庄監督周辺からは早くも「背番号1の初披露が見もの」というウワサも聞こえてくる。

折しもNPBは今月「来季はコロナ前のような100%球場満員を目指す」と表明したばかり。今春のキャンプは無観客だったが、感染者数が激減していることから、ソフトバンクなどは秋季キャンプで上限3000人の観客を入れている。これからコロナ禍が終息に向かえば、より大勢の観客が新庄監督のパフォーマンスを楽しめるだろう。そのへん、新庄監督自身はどう考えているのか。先日の監督就任会見ではこう言っていた。

「僕が帰ってきたからには、コロナはなくなり、球場満員になります!」

ぜひ“公約”が実現することを願ってます。

☆あかさか・えいいち 1963年、広島県出身。法政大卒。日本文藝家協会会員。最近、Yahoo!ニュース公式コメンテーターに就任。コメントに「参考になった」をポチッとお願いします。「最後のクジラ 大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生」「プロ野球二軍監督」(講談社)など著作が電子書籍で発売中。「失われた甲子園」(同)が第15回新潮ドキュメント賞ノミネート。他に「すごい!広島カープ」「2番打者論」(PHP研究所)など。

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