和歌山県紀南地方の林縁などで、カラスウリとスズメウリが果実を実らせている。両種ともウリ科のつる植物で、他の雑草に絡まり、秋風に吹かれて揺れている。
カラスウリは、樹木につるを巻き付け、長さ6センチ前後で卵形をした実をたわわにつける。熟すと赤くなり、よく目立つ。和名は諸説あり、カラスが好んで食べるなどともいわれる。
一方、スズメウリの果実は直径1センチほどであまり目立たない。田辺市稲成町の動鳴気峡周辺にも自生している。果実は熟すと白くなる。和名の由来はカラスウリよりずっと小さいからといわれている。