新潟県上越市の中川幹太市長が就任後初の市長会見「まずは副市長人事を」

9日初登庁し、記者会見する上越市の中川幹太市長

上越市の中川幹太新市長は9日、上越市役所に初登庁し、11時から市長として初めての記者会見に臨み、「これからはノーサイド。オール上越で前に向かっていくことが大事だ」と所信表明した。

中川市長は、「まずは副市長人事に着手する。全員で4人を考えているが、12月議会までに2人、(来年の)3月議会までに2人を選びたい。私が市長を辞める時には一緒に副市長も辞めることになるので、その覚悟ある人を選びたい」と話した。

副市長には現役の上越市職員や元上越市職員から選ぶとしており、役割分担としては、自治・防災分野、健康分野、観光・産業おこし分野、その他分野に分かれるとしている。

また、上越市長選挙戦前から中川市長が方針として打ち出してきた民間登用による諮問委員会については、「常設委員会と非常勤の委員の2段階で作り、諮問委員会と副市長との両輪で市政を運営していく」と話した。

常設の諮問委員会は全部で3人から4人になる見通しで、まず1人を12月議会までに決定する方針。中川市長は「諮問委員会からは予算審議などについて意見をもらう」としている。

また、中川市長は、元上越市長で現在上越市議会議員1期目の宮越馨氏と上越市長選挙前に政策協定を結んだが、宮越氏の待遇について、「宮越氏には副市長などの権力は持たせない。あくまで個人的にアドバイスをもらうという立場になる」と話した。

中川市長は広島県出身で、2001年に上越市に移住し、元上越市議会議員を務めた。10月31日投開票の上越市長選で前上越市副市長の野澤朗氏を破り、初当選した。

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