妻でタレントの熊田曜子(39)を殴ったとして暴行罪に問われた会社経営者の被告(38)の第2回公判(深野英一裁判官)が9日、東京地裁で開かれた。
熊田は検察側の証人として出廷。涙ながらに事件当時の様子などについて語った。
熊田と被告の間は約2メートルほどの距離が保たれ、熊田は遮蔽板の中から意見を述べた。
起訴状などによると、被告は5月18日午前0時18分頃、自宅で熊田の顔面を平手で殴ったとされる。
熊田が被告から暴行を受けた時にスマホで録音した録音データも公開された。パチンという音、被告の「殺すぞ! 本当に!」という暴言、言い争う声などが法廷内に響き渡った。
暴行を受けた後、熊田は「過呼吸のような状態で息ができなかった。その横で(被告は)罵声を浴びせ続けていた。このままだともっと殴られると思い、誰か助けてほしいと思った」などと震える声で明かした。
熊田は靴もはかず、部屋着で自宅を飛び出し、自ら110番通報。駆けつけた警察官と合流し、被害届を出すかどうかなどについて話したという。
熊田は「警察の人に『ご自身で解決できますか?』と言われた。もう私1人ではムリだなと思った…」「(被告は)3人の子供の父親なので、私が我慢すればいいと思ったが、このままだと…母もいなくなるし(被告も)捕まっていなくなると思った。警察にお願いするしかないと思った」と被害届を提出するに至った経緯について、涙ながらに話した。