タツノコプロ制作のヒーローギャグアニメ「とんでも戦士ムテキング」（1980～81年）を原作とした「MUTEKING THE Dancing HERO」が好評放送中！ 今回は、ホリプロインターナショナルが実施したオーディションを勝ち抜いて主人公のムテキを演じている真白健太朗と、彼の相棒であるノリで生きるDJを演じている江口拓也にインタビュー！ それぞれのキャラクターや今後について話を聞いた。
――真白さんは、オーディションを受ける前、お芝居の勉強をされていたのですか？
真白 「お芝居に関しては、ほぼ独学なんです。TVで録画したものを消音にして、書き出していたせりふを読んで…。そんなまねっこみたいなことをしていて、お芝居という感じではなかったんです。だから、今回、ムテキ役をやらせていただくにあたって、原作の『とんでも戦士ムテキング』をたくさん見てしまうと、その演技に引っ張られてしまうのではないかと思い、1～2話を見るだけにして、あとは自分が思うムテキくんを演じようと思っていました」
――そうした中で、ムテキのベースにあるものは何だと捉えていらっしゃいましたか？ 例えば、優しいとか…。
真白 「オーディションの段階では心優しき青年で、せりふも真っすぐな感じだと思っていたんですが、結構DJにツッコむし、思っていたよりもリアルな男子高校生みたいな感じだったんです。だから、普通の男の子というか、ただただ“自分と似たような子だな”と思って演じていました。それに、新しい街に来た設定のムテキと、アフレコやお芝居とか、初めての世界に突然入った自分の境遇ってすごく似ているので、共感するところも多かったんです」
――確かに普通の高校生みたいな感じですよね。アイダさん（高橋李依）にメロメロになっていたりもして（笑）。
真白 「そうですね。ただただ、恋い焦がれている少年ですからね（笑）。ちなみに、アイダさんが働いているダイナーっていうお店は、日本でいうファストフード店みたいなものですよね？」
――そうですね。アメリカの映画などによく出てくるお店ですよね。店員さんがローラースケートを履いているというところも含めて…。ちなみに、ムテキがDJに変身させられた姿である、ダンシングヒーローのムテキングもローラースケートを履いていますが、ローラースケートの経験はありますか？
真白 「実は僕も、ローラースケートを持っているんですよ！ プロデューサーさんに誕生日プレゼントとして頂いて、練習もして乗れるようになったんですけど、もう半年以上前の話なので、今はどうなんだろう…。たぶん乗れるとは思うけど、披露できる場所はないかな…」
江口 「今後、イベントとかもあるかもしれないから、そこで履けばいいんじゃない？」
真白 「そうですね！ ムテキングをやっているからには、滑れるところを見せたいですし」
――江口さんは、DJを演じてみていかがですか？
江口 「DJは、ムテキをムテキングにするお助けキャラみたいなポジションなんですけど、ムテキって、ちょっとネガティブなところもあるんですよ。だから、DJは明るい奴として、ムテキを引っ張っていくような存在になろうと思いました。そのDJが持っている明るい精神には僕も共感できますね。何ごとも楽しんでなんぼだと思うし、うじうじしてもしょうがない部分ってたくさんあるんですよね。ただ、DJは結構人を巻き込める奴なんです。コミュニケーション力が高い！ 僕は世話を焼くタイプでもないし、基本的に1人が好きだから、そこは違うかもしれないです」
――アフレコはいかがでしたか？
江口 「収録時期が、コロナ前とコロナ後というふうに分かれていたんです。でも、少しの期間でもみんなでブースに入ってやれたことは、真白くんにとっては良かったのかもしれないなって」
真白 「ド素人ですけど、皆さんと掛け合いができて良かったです！」
江口 「まだその時は高校生だったしね。最初はめちゃめちゃ緊張していたけど、前回の失敗を改善して、ぶつかっていったりしていたから、周りは応援したくなるし、先輩方も含めて見守っていた感じがします」
――真白さんは新人声優ですが、江口さんは真白さんにどんなことを期待したいですか？
江口 「この職業って先が見えないし、毎年精神的な負担も上がっていくんですよ（笑）。でも、それすら楽しいからやれているところもあります。真白くんも、今は未知の世界に飛び込んだわくわく感があると思うけど、作品を作るための努力とかが裏にはいっぱいあるんです。これからはそういう場面にいっぱい立ち向かって、大変な思いもいっぱいすると思います。でも、最終的に、最初に感じていた“好き”とか“楽しい”という気持ちを持ちながらやっていってほしいなと思っています」
――真白さんは、今後どういう声優になりたいですか？
真白 「オールマイティーな声優になりたいというか、可能な限り挑戦できることには挑戦していきたいです。歌やダンス、その他もろもろ、たくさんやりたいことはあるのですが、自分の得意なことは積極的に出していきたいし、苦手なことにも挑戦してできるようになればいいなと思います。声優さんで言うと、花江夏樹さんが、声優を目指すきっかけになった方なんです。そして、声優業界に入ってからお芝居をずっと近くで見させていただいていた江口さん、あと、松岡禎丞さんのお芝居が元々すごく好きなんです。だからお三方の素晴らしさを混ぜ合わせたような声優になりたいなと思っています。でも、極論を言うと、ネガティブな感情を持っている人でもポジティブにできる、みんなを笑顔にできるようなお芝居ができる声優になりたいですね」
【プロフィール】
真白健太朗（ましろ けんたろう）
2001年7月12日、大阪府生まれ。蟹座。B型。19年に募集していた「ムテキング男性声優オーディション」でグランプリを獲得し、本作でムテキ役に抜てきされた。昨年はアニメ「みっちりわんこ！あにめ～しょん」に出演。
江口拓也（えぐち たくや）
5月22日、茨城県生まれ。双子座。B型。アニメ「ヴィジュアルプリズン」（TOKYO MXほか）、「王様ランキング」（フジテレビほか）、「あはれ！名作くん」（NHK Eテレ）などに出演中。「イケボ王国の王様がヒマをもてあましておりますっ!!」（テレビ東京ほか）ではイケ王役に。
【作品情報】
「MUTEKING THE Dancing HERO」
11月14日
TOKYO MX、BS日テレほか
日曜 午後11：30～深0：00
※テレビ大阪、テレビ愛知でも放送。地域により放送日時が異なります
約40年の時を経てムテキングが帰ってきた！ シティー・ポップが漂うネオ・サンフランシスコで、“自称DJ”のハイテンションなDJ（江口）によって、心優しき青年・ムテキ（真白）が変身。ダンシングヒーロー・ムテキングとなって、歌とダンスで世界を救っていく。
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