MLB公式サイトは9日(日本時間10日)、今季の試合で投手が投げた「ナスティエスト・ピッチ15(最もえげつない15球)」を発表し、大谷翔平が4月4日(同5日)のホワイトソックス戦で投げた92・6マイル(約149キロ)のスプリットをその一つに選考した。
本拠地で行われた開幕4戦目、大谷は今季初マウンド。エンゼルスが2―0とリードした4回表二死一、二塁でルイス・ロベルト外野手を右打席に迎えた。ファウルと100マイル(約161キロ)の速球でカウント0―2と追い込み、3球目だった。
外角低めからストンと落ちたスプリット。ロベルトは2球目の外角低め速球を見逃してストライクをコールされたこともあり、同じ付近から落ちた球にあえなくバットは空を切った。大谷は雄たけびをあげ、ガッツポーズでベンチへ引き揚げた。
同サイトはこの球をこう解説した。「大谷のスプリットは野球界で最も打ちにくい球かもしれない。打者は今季、127打数11安打、打率8分7厘で77三振だった。この球は93マイル近くを計測。マウントでは100マイルを投げ、打席では115マイル(約185キロ)の本塁打を放った歴史的な試合でもあった」
大谷のスプリットのほかには、ヤンキースのアロルディス・チャプマン投手(33)が投げた103・4マイル(約166キロ)の快速球、メッツのジェイコブ・デグロム投手(33)のスライダーなどが選ばれた。