玉川徹氏 木下都議の月給寄付で“そもそも論”「地方議員って職業か」「英国は報酬なし」

大炎上中の木下都議(東スポWeb)

テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」のコメンテーターで同局社員の玉川徹氏が10日、同番組に出演し、無免許運転で当て逃げ事故を起こし、議員辞職勧告決議が出ていた木下富美子都議(55)について言及した。

木下都議は9日、発覚から4か月ぶりに公の場に姿を見せ、報道陣を前に謝罪の言葉を口にしたが、無免許運転、事故の経緯は「捜査が続いているので話せない」、議員辞職については「重く受け止めているが、これからの議員活動の中で答えを導き出していきたい」と辞職しない意向を示していた。

同番組では、木下都議が議会を欠席している間に支払われた議員報酬について「月64万円×3か月分=約192万円」とし、同都議が「NPO法人などに寄付した」、政務活動費月50万円×3か月分=150万円については「請求しない」としていることを紹介した。

玉川氏は「地方議員って職業なんだろうかと思う。月給を出すということは職業・公務員として扱っているが、僕はそうじゃないんじゃないかと思う。議員年金、報酬について調べたことがあるが、例えば英国などは地方議員は報酬なし、日当・交通費のみで、職業としては扱っていない。日本の場合、すべての地方議会も職業化して月給を払っている。ではどれくらい働いているのかといえば、出席義務のある議会は年間100日くらい。それくらいしか働いていないのに月給で払うというのは僕はどうしても(理解できない)。国会議員だって、通年で会期を作るべきだと思っている。それにしても都議会の場合は高いですよ」と指摘した。

続けて「我々民間のサラリーマンだって、家で自分のために勉強したって仕事の調べものをしたって、カウントされない。あくまで会社に行って働いているところだけをカウントされるわけです。そんなの議員も一緒。議会に行っていない時も働いていますというのも我々と何ら変わらない。だけど、議員にはちゃんとお金を払えというのは民間と準拠できていないのではないか」とも話した。

木下都議が所属する公営企業委員会は9日、同都議の出席をめぐり理事らが異議を唱え、退席し、流会した。同都議は「改めて説明の機会を持つ」としているが、混乱は続きそうだ。

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