学校給食甲子園 大村市中学校給食センター 2年連続ベスト12入り

ベスト12に選ばれた大村市中学校給食センターの献立(同センター提供)

 地場産品を使ったおいしい学校給食日本一を選ぶ「第16回全国学校給食甲子園」(認定NPO法人21世紀構想研究会主催)で、大村市中学校給食センターの献立が2年連続でベスト12に残った。昨年度は優秀賞に選ばれており、担当した栄養教諭の佐田マキさん(48)と調理員の岩永慎也さん(33)は「今年は優勝を目指したい」と意気込んでいる。
 同甲子園は食育の啓発や地産地消の奨励を目的に毎年開催。今年は全国から1355件の応募があり、書類選考でベスト12を選んだ。同センターの献立は▽青菜シラス黒米きびごはん▽玖島バジルトマトソースのミートローフ▽彩り野菜添え▽ポテトとパンプキンのゴロゴロポタージュ▽牛乳。12月1日に市内中学校の給食で提供される。
 献立は西大村中の1年生が家庭科の授業の一環で考えた内容を基に考案し、「ゴロゴロポタージュ」も同校生徒が考えた名前を採用。「玖島バジル-」ではソースの風味付けに使うバジルを玖島中の2年生が栽培するなど、多くの生徒が関わった献立になっている。

12月に提供する献立について話す佐田さん(左)と岩永さん=大村市森園町、市中学校給食センター

 同センターは1日の提供食数が3150食とベスト12の中で最も多い。審査講評では献立に生徒が関わっていることをはじめ、「大きなセンターにもかかわらず手作り感のある献立」と評価された。
 今後、ベスト12の中から優勝献立が選ばれ、12月4日にオンラインで発表される。佐田さんは「学校と地域、調理員をつなげたいとの思いで、教育活動と関連させた献立にした。生徒にも身近に感じてほしい」、岩永さんは「既製品を使わない手作りの献立なので、しっかり作業計画を立てて安心安全な給食を提供したい」とそれぞれ話した。


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