長崎県五島市池田町の県立五島高でこのほど、総合的な探究学習「バラモンプラン」の発表会があり、害獣の活用を目指すグループ「高校生のジビエ研究」が最優秀賞を受賞した。
バラモンプランは1年生から取り組み、2年生から各班に分かれて行政や地元企業の協力を得ながら、地域の課題解決に向けて活動している。今年は約130人が30チームに分かれて、人口減少や福祉、環境などの課題に取り組んでいる。
校内選考を通過した6チームが発表。ジビエ研究はリーダーの中村聖永さん(17)ら5人が登壇し、「シカなどの獲物を駆除するだけでなく、(経済を回す)“財”と捉えることで、被害意識の軽減につながる」と発表。シカ肉やレモングラスを使ってハンバーガーを試作し、「臭みがない」といった感想が寄せられたと報告した。12月ごろから同市玉之浦町での販売を目指しているほか、味の改良や、皮や骨、角の活用も検討するという。
ほかには、小学生に地域の魅力を知ってもらうための島内ツアーの企画や、UIターン者向けに空き家を紹介する動画制作などの発表があった。
五島高「バラモンプラン」発表会 害獣活用へ ジビエ研究が最優秀賞
- Published
- 2021/11/10 12:04 (JST)
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