アストロズからFAのコレア タイガースを移籍先に推す声が多数

今オフのFA市場における「最高の選手」と目されているのが、アストロズからFAとなったカルロス・コレアだ。アストロズからの5年1億6000万ドルのオファーを拒否し、他球団移籍が濃厚となりつつある状況のなか、タイガースを移籍先候補に推す声が非常に多い。メジャーリーグ公式サイトのアンソニー・カストロビンス、「MLBトレード・ルーマーズ」のティム・ディアークスとアンソニー・フランコ、「ニューヨーク・ポスト」のケン・デービッドフ、「ジ・アスレチック」のアンディ・マカラウらがコレアのタイガース移籍を予想している。

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシは、日本時間11月9日に「MLBネットワーク」の番組に出演した際、タイガースがどのようにすればコレア獲得の予算を捻出できるかを分析。元三冠王のミゲル・カブレラの8年2億4800万ドルという大型契約が2023年まで残っているため、「最初の2年間の年俸を抑え、契約期間の後半に年俸が高くなるような契約ならば、コレア獲得が可能だろう」と指摘した。ちなみに、「MLBトレード・ルーマーズ」はコレアが10年3億2000万ドルの大型契約を得ると予想している。

タイガースは今季から前アストロズ監督のAJ・ヒンチが指揮を執っており、ヒンチの存在をコレア争奪戦におけるアドバンテージに挙げる声もある。タイガースはケーシー・マイズ、タリク・スクーバル、マット・マニングなど投手が先行する形でチーム再建が進んでおり、ライリー・グリーン、スペンサー・トーケルソンといったプロスペクト野手も着実にメジャー昇格への階段を上っている。新たな黄金期を迎えるにあたり、その柱となり得る存在としてコレア獲得を検討しているのだろう。

なお、タイガースは2022年シーズンの勝ち越しを目指しており、今オフの移籍市場では積極的に動くことが予想されている。コレアは再びヒンチの下でプレーすることになるのだろうか。

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